子供の叫び声を消して笑い声に変えた最高の物語 - モンスターズ・インクの感想

子供を怖がるモンスター達の不思議な仕事とは？！

さすがディズニーと思う程素敵なアニメでした。素直にそんな感想を持ちました。子供だからこその思いをうまく表現されていて良かったです。モンスターが様々な外見をしていて皆が性格が異なりまるで人間と同じようでした。外見だけをみると、とても奇妙で恐ろしいモンスター達ですが、それぞれに思いがあって日々を送っています。彼らの仕事は、子供を怖がらせて子供達の悲鳴を手に入れることです。その悲鳴がエネルギーとなりそのエネルギーを作るために、子供を脅かすモンスター達ですが、実はモンスター達は、人間の子供が恐ろしい生き物だと勘違いをしていました。人間の子供がある日モンスターの世界へ迷い込んでしまい、みな大慌て。人間の子供が恐ろしい生き物だなんて、きっとすぐ大きな声で泣いたり笑ったりするので恐ろしい生き物だと認識していたのでしょう。私もそうですが、人間の子供からしてみれば、モンスター達の方がよっぽど恐ろしい生き物にみえます。子供を脅かせて怖がらせて、大きな悲鳴をあげさせるように仕組むモンスターも実は子供が嫌いで怖いなんておもしろい設定だと思いました。

叫び声を笑い声に変えたサリーとマイクのステキな仕事。

モンスター達が子供を怖がっているなら、お互いが怖がり合っているということになります。モンスターのサリーとマイクは、子供を驚かせて悲鳴をあげさせるということに最初から少し疑問があったのだと思います。様々な特徴を持つ愉快なモンスター達です。その特徴を生かしたらどうだろうと考え出します。結果的にサリーとマイクが考えたことはとてもステキなことでした。子供を怖がらせるのではなく、笑わせてエネルギーを作ろうと決めます。子供はすぐ笑うし、さらに大きな声をあげてゲラゲラ、キャッキャいいながら笑うでしょう。エネルギーはすぐにいっぱいになりました。それに、子供を怖がらせるというマイナスな方法から、子供の気持ちを1番に考えてくれたというサリーとマイクの優しい想いが伝わりました。私ならこの2人となら友達になりたいと思いました。そんな思いがよりエネルギーをためやすくしていったのではないでしょうか。サリーとマイクの新しい考えは大成功だったということです。サリーとマイクの持つ優しさからこのように子供たちはモンスターを怖がらずに笑って、彼らのことを好きになっていくのでした。

夢で溢れた笑顔の奥には深い絆がうまれていました。

子供たちの叫び声をエネルギーとして貯める会社、”モンスターズインク”は、悪事を働いていた以前の悪い社長に変わり、サリーが新しい社長となることで人間とモンスターの間に絆のようなものが生まれていたと思います。その絆が会社をより盛り上げました。脅かすことをやめたモンスターは、人間の子供達と深い絆で結ばれたのでした。サリーとマイクの発想は、素晴らしいと私は思いました。子供の気持ちが下がらないように、笑顔でいられるようにと考えられた最高のストーリーでした。

世代男女問わず人気の”モンスターズインク”

この作品は、ディズニー映画の中でも大人気の作品の一つです。もちろんグッズの販売も多数されていますが、カラフルでポップなイメージがとても可愛いです。カラフルなモンスター達の面白い外見に惹かれてついグッズを買ってしまいます。そして子供を笑顔へと導いたサリーとマイクは、特に人気があります。実際サリーだけ、マイクだけのグッズも販売されるなど人気者の2人です。私の息子は、マイクのカラフルな黄緑色の座布団をかなり気に入って使っています。子供達からみたら、マイクとサリーは、ヒーローのような存在なのかもしれません。携帯のストラップとしてサリーのデザインされたものを使っている女性がいます。男女問わず人気な理由は、彼らの性格やストーリー内容が高く評価され続けているからだと私は思います。きっとサリーは新しい社長として成功し、マイクは1番の笑わせ屋としてモンスターズインクを支えていくのでしょう。悲鳴よりも笑いのほうが効率が良いということが分かり、モンスターズインクは子供達の笑い声で溢れていました。

もう一つのストーリー”モンスターズ ユニバーシティ”

このモンスターズインクには、さらに昔のサリーとマイクの出ている映画が存在します。それが、”モンスターズ ユニバーシティ”といい、サリーとマイクがまだ学生の頃のストーリーです。モンスターズインクを見てから、こちらを見たくなったという声を良く耳にします。私も見ましたが、サリーとマイクの出会いの場面など、モンスターズインクでの工場見学でその職場に憧れを抱いたマイクの話など、面白かったです。カラフルなモンスター達がポップな気分にさせてくれるし、生まれつき見た目が怖いサリーを羨ましがるマイクの姿は切なささえ感じられ、涙あり、笑いありの楽しい作品でした。心の奥にしっかりと残る友情のストーリーにも注目です。