鳥肌がたつマンガ
職場の上司にお借りして読み進めたマンガです。また、ワンピースの作者である尾田栄一郎氏も絶賛しているというだけあって、読んでみたかった一冊でもあります。
暗いマンガかと思っていました。あらすじだけを見ると、ピアノが弾けなくなった少年のストーリーなんですから。ですが、読み進めていくと、各々のキャラクターがたっていて、すごく読み応えのあるマンガでした。でも、たまにそのキャラクターたちに苛立ちを覚えることがあります。宮園さんの登場の仕方や物事を推し進めていくさまは、私はあまり好きではありません。また、幼馴染の椿も、主人公と宮園さんが打ち解けあっていくのが面白くなさそうで、そのために拗ねているところもあまり好きではありません。
このマンガでただただ圧倒されるのは、演奏シーン。ピアノであったりバイオリンであったり。そしてマンガを描くにあたって、一番難しいシーンではないかと思います。映像で表現するのはとても容易いことですが、マンガという無機質な、音のない世界では表しにくく、どんな表現をしていくのだろうと、楽しみでもあり不安でもある部分。ですが、このマンガは一切不安など抱かせてくれません。会場であたかも演奏を聴いているような、そんな気にさせてくれるマンガです。オーケストラの始まりの際、私はいつも鳥肌がたつんですが、このマンガを読んでいても鳥肌がたちました。実写化もされると伺っていますが、そちらも楽しみです。
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