絶望の中での漂流サバイバル。でも人間だから恋愛もする。
漂流教室という楳図かずおさんの漫画原作を知っていただけに、どれだけ阿鼻叫喚な恐ろしい映像になるのかと思いきや、全くそういう意味ではソフトな映像で安心しました。どちらの作品も好きですが、ドラマの方はより大人の恋愛を中心としていて学校が漂流する前に微妙な恋愛関係にあった者たちが分かれてしまったり、サバイバルの中でお互いに好きになったりと切なさが毎回満載で毎週胸が痛くなっていました。色々な可能性という時間軸の中で幾つもの行いが結果的に世界を変える。そう伝えたかったのかなと思います。そう考えると告白する幸せな世界と異次元に飛ばされる絶望的な世界では振られても私なら告白する方を選ぶと思いました。砂漠で水も食料も限られてて変な逆さ人間みたいな化け物と遭遇するくらいなら全然振られてもいいです。と強く強く思える作品でもありました。恋愛とは違うのですが印象に残っていたのがラスト近くの砂漠の先の天国ですね。天国だと思っていた場所が絶望的な現実を突きつけられた場所だったというのがなんともSFらしくて良かったですね。ラストの解釈はみんな様々違うようですね。私は過去に手紙を託し手紙の内容は伝わらなかったけれど、その欠片で未来を変える事ができた。と解釈しました。彼らは過去には戻れなくても辺りは一面緑になって絶望の未来から希望の未来へ変えることができたのかと。
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