誰にも予想できない未来の想像図 - ロング・ラブレター~漂流教室 LONG LOVE LETTERの感想

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ロング・ラブレター~漂流教室 LONG LOVE LETTER

4.504.50
映像
4.00
脚本
4.50
キャスト
4.17
音楽
4.17
演出
4.50
感想数
3
観た人
3

誰にも予想できない未来の想像図

4.04.0
映像
3.5
脚本
3.5
キャスト
4.5
音楽
4.0
演出
4.0

目次

出会いと再会

ラブストーリーの中で誰もがうらやましい出会い方を再現しており、見ているこちらも恥ずかしくなりました。携帯電話の番号を交換しお互い気持ちも惹かれている中でのアクシデントで一時は諦めていましたが偶然の再会でお互いの当時の気持ちを確認できたのは視聴者としてもホッとする内容でした。当時教師をやっていた三崎結花(常盤貴子)は、同時期に藤沢隆太(妻夫木聡)からの突然の連絡もあり、複雑な期間を過ごしているようにも見えましたが、藤沢隆太の件で教師を辞めた時と比べると一番安定してきていることが笑顔で感じ取れました。

漂流そして争い

色々な形で出会いがあり良い形で過ごしてきたある日に突然の大地震によって学校のみが漂流してしまいます。最初は普段の生活で仲が良い人同士集まり相談であったり、地球はどうなったんだろうと疑問が生じる場面までは良いのですが、今の状況を考えてしまうと現実を見るようになると、生きるために食料や水などといった生きる道を確保しなければいけないことに気付いた時には人間は友情や協力というのがかけてくるのが分かる内容で、人間関係というものの怖さを知ります。一番リアルに感じた場面でいうと、序盤にこの先生ならしっかりまとめてくれると思っていた良い先生の裏切りです。映像の中では命を奪おうとまでしていたのでショックでした。学校内でも食料にめぐる争いなどがあり、協力を越して弱肉強食のような世界が繰り広げられていました。

今を生き、希望を持つ大切さ

このドラマを見ていて協力しながら今を生き、この先も生きていくという希望を常に浅海先生は行ってきました。途中から沢山のアクシデントが起こり、仲間が減っていく中で皆で気持ちを一つに外に出て進んで行き、一人でもかけることなく団結しているシーンは感動的でした。大切な仲間を守る気持ち、当たり前に飲んでいる水、食べ物、電気などといった日常では当たり前の物が使えなくなり、その中で工夫する姿には考えさせられる内容が多く感じれたといます。実際日本には震災などが頻繁に発生しており、食料や水、電気など普段の生活の中で当たり前に使っているものなどが、震災によって使用できなくなった場合には弱肉強食ではないですが、協力・団結ができなくドラマのようなことが起きてしまうのかなと思いました。最終形態の今でいう人間のような生き物が出てきましたが、今の世の中では今後実際にあのような形に化学変異によって起きるかもしれないのでドラマを観て見直すことが大事だと思いました。

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他のレビュアーの感想・評価

記憶に残る演出

非現実を現実に見せる本作は、学校ごと未来の地球にタイムスリップするというSF物語であるが、注目したいのはきちんと作り込まれた構成のリアリティーである。例えば、本作では未来の地球で生きる人間として、「旧来型の人間」と「新人類」を分けて登場させているが「旧来型の人間」が登場したとき、その人らが話す言語はどのようにするのか、と個人的に注目してみていた。というのも、未来である以上、日本語であろうとなんであろうと言語は何かしら変わっているはずである(千年前の日本語を読むのは現代人にとって難しい)からである。「旧来型の人間」は中国語と日本語が混ざった言語を話していた。政府がなくなり無秩序になればヒトの移動は自由になるのは当然であって、複数言語が混ざり合っている描写がなされていたのは非常にリアルであった。学校ごと未来にタイムスリップするという突拍子もない設定も、こうした細かい作り込みによって本当のことの...この感想を読む

4.54.5
  • マツモマツモ
  • 1069view
  • 2120文字
PICKUP

絶望の中での漂流サバイバル。でも人間だから恋愛もする。

漂流教室という楳図かずおさんの漫画原作を知っていただけに、どれだけ阿鼻叫喚な恐ろしい映像になるのかと思いきや、全くそういう意味ではソフトな映像で安心しました。どちらの作品も好きですが、ドラマの方はより大人の恋愛を中心としていて学校が漂流する前に微妙な恋愛関係にあった者たちが分かれてしまったり、サバイバルの中でお互いに好きになったりと切なさが毎回満載で毎週胸が痛くなっていました。色々な可能性という時間軸の中で幾つもの行いが結果的に世界を変える。そう伝えたかったのかなと思います。そう考えると告白する幸せな世界と異次元に飛ばされる絶望的な世界では振られても私なら告白する方を選ぶと思いました。砂漠で水も食料も限られてて変な逆さ人間みたいな化け物と遭遇するくらいなら全然振られてもいいです。と強く強く思える作品でもありました。恋愛とは違うのですが印象に残っていたのがラスト近くの砂漠の先の天国ですね...この感想を読む

5.05.0
  • ロココロココ
  • 213view
  • 574文字

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