神様や天使
この作品は、タイトルの通り主人公の家族はみんな神様という設定だ。全体を通して感じた、この作品のテーマは神様だから何でも自分の思い通りになるとか、そういうことではなく、神様も天使(てんこ)も悪魔(くみこ)も対等で、ちゃんと自分で考えて自分で正しいと思った道を選ぶということの大切さを伝えるということなのではないだろうか。最初は単に、神様、天使、悪魔の三角関係をただ描いている青春ラブストーリーかと感じたが、違うような気がした。主人公が、くみこを気になりだしたとき、家族が神様の力を使って、くみこを惚れさせようとしたが、主人公はそれをやめさせていた。神様なら、全部思い通りにできて、それを満足げに堪能してもいいと思うがそうしないということは、やはり対等に自分が自分で行動して結果を得ることの大切さを伝えてくれたようなきがする。また、神様、天使、悪魔という非現実的な設定ではあるが、幼なじみのような設定、転校生に恋をしてしまう設定など、普通の学生の青春のような、自分も経験したことのあるような、懐かしい気持ちにもさせてくれた。非現実的なストーリーのわくわく感、普通の学生の恋愛の切ない様子など、いろんな感情をもって見ることができ、とても面白い作品だった。
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