青春を思い出す映画・ピンポン - ピンポンの感想

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青春を思い出す映画・ピンポン

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
3.5
音楽
3.5
演出
4.5

目次

有名俳優の若かりし頃の名演技!

このピンポンという映画は私の一番大好きな映画です。最近は迷走している(?)窪塚洋介が一番輝いていた頃の映画です。

主人公のペコ(星野裕)役の窪塚洋介の演技も良いのですが、スマイル(月野誠)役の井浦新もペコ(星野裕)の幼馴染として良い味を出しています。 

窪塚洋介は音楽業界に手を出しているようですが井浦新は芸名をARATAから井浦新に改名し、現在も映画のみではなくファッション業界で大成功しているようです。

忘れてはいけないもう1人の幼馴染であるアクマ(佐久間学)役の大倉孝二は決してイケメン俳優ではないですが名脇役として現在も俳優としてたくさんのテレビや映画に出ているようです。

ピンポンとは!①

主人公のペコは才能はあるのにそれを生かそうとせず、片瀬高校に進学してからも部活をサボり実の祖母であるオババの経営する田村卓球場で賭け試合をしていました。

大学生をも圧倒するその力はやはり本物のようです。初めてこの映画を見た時にはどういう意味か分かりませんでしたがペコの使うサンクレロという言葉は3000円くれよっていうことみたいです。

幼馴染であるスマイルやアクマとは、祖母であるオババの経営する田村卓球場で一緒に汗を流した仲でした。

この頃はペコが一番強くてその次にアクマ、そしてスマイルだったようですね。

スマイルはペコと同じ片瀬高校に進学し、変に真面目な性格のスマイルは暇つぶし程度にしか思っていない卓球の練習ですがサボる事無く、きちんと練習に励みます。

部員のやる気のない練習や自分の頼んだボールが届いていない事にイライラしているスマイルを見ると卓球を真面目にやらない人の事は嫌いなようです。

もしかしたらせっかく才能があるのに賭け卓球ばかりやっているペコと部員を重ねて見た部分があるのかもしれません。

片瀬高校のコーチであるバタフライジョーはスマイルの勝っても負けても良いというプレイスタイルが逆鱗に触れ、辻堂学院の中国人留学生のチャイナとの試合にもし負けたら自分の犬になるように命じます。

試合中スマイルは無我の境地に入り、鼻歌を歌いながらチャイナを圧倒しますが、チャイナに檄を飛ばす中国人コーチを見てハッと現実に戻ります。

そこからは集中力が切れたようでチャイナに負けてしまいます。チャイナは日本人選手の事を舐めていましたがスマイルの事は認めているようでした。

バタフライジョーは、自分の高校時代に心に傷を負っておりその時の感情をスマイルに押し付けているかのように激しい練習をさせます。

この練習のシーンでスマイルが走っている坂から見える海がとても綺麗で印象的です。

練習を通じてコーチとスマイルとの間には、少しずつ絆のようなものが生まれ男2人で遊園地に遊びに行ったりする仲になります。

遊園地ではバタフライジョーの辛い高校時代の話がありスマイルが僕はあなたとは違うと言うシーンは何か胸にくるものがありますね。

ピンポンとは!②

その頃、幼少期に一緒の卓球場で汗を流していたアクマは卓球の強豪である海王学園に進学していました。

ペコやスマイルの才能を羨み努力で何とかしようと死ぬような思いで毎日練習に励んでいたのだと思います。

海王学園の主将であるドラゴンでさえ手から血を流しながら練習をしているんですから後輩達がどれだけの練習をしているのか想像もつきません。

それから試合でペコを倒したアクマは片瀬高校に単身乗り込みスマイルとの試合を希望します。

海王学園のルールとして対外試合は禁止されているのにスマイルと試合をしようとしたアクマはそれ相応の覚悟をしていたと思います。

アクマはあっけなくスマイルに負けてしまい夜の街をふらついているところで不良に絡まれボコボコにしてしまい海王高校を退学になってしまいます。

ここで退学になってからインターハイのある1年後までアクマは何をしていたのか気になります。

彼女が出来て服装もチャラついていましたが元々私服はああいうセンスなのでしょうか。

ピンポンとは!③

それからペコは、アクマに試合で負けてから自堕落な生活を送るようになります。

タバコを吸い始め髪は伸ばしっぱなしで今度は卓球場ではなくゲームセンターで賭け試合をするようになっていました。

それまでペコを支えてきた卓球でしたが幼馴染に負けて相当ショックを受けたようです。

体育館の側でアクマがスマイルに試合で負けている様子を聞き、何かを悟ったかのようにラケットを焼却炉で燃やしてしまいます。

ペコがスナック菓子を食べながら歩いていると小学生達に呼び止められ凄いカットマンが来ていると半ば無理やり田村卓球場に連れていかれます。

中では海王学園を退学になったアクマが、慣れないカットを使いながら楽しんでいました。

その後2人で橋の上で話している時にアクマから「お前は才能があるんだからやめるな」と言われもう1度卓球をやる決意をします。

田村卓球場に戻ってから自分の髪を切りもう1度ラケットを握るところから教えて欲しいとオババに頼みます。

それからは2人の猛特訓が始まり最初はラケットを握る事すら許されず、階段をひたすら走りスタミナを回復するところから始まります

ペコは膝に違和感を感じながらもブランクを埋める為に必死で練習します。

ピンポンとは!④

ペコはオババに、スマイルはバタフライジョーにしごかれ前とは見違えるほどに強くなっていました。

インターハイの予選で、まず辻堂学院のチャイナと試合で当たりますが1年前までのペコとは違います。

チャイナを圧倒し高校卓球で最も強いと言われている海王高校のドラゴンをも倒してしまいます。

卓球を苦しみながらやっていたドラゴンは心から楽しんで卓球をするペコとの試合を笑顔で楽しんでいました。

決勝ではスマイルとペコという片瀬高校のしかも幼馴染同士の試合になりますが部員達は2人共を応援し、ペコが試合に勝利しました。

数年後、田村卓球場では小学生にサーブを教えるスマイルとプロになったペコのシーンが流れエンディングとなります。

最後に

オババ役の夏木マリ、バタフライジョー役の竹中直人は若い頃の知り合いだったようですが2人の若い頃の回想シーンとか見たかったです。

2人はもしかしたら男女の関係だったかもなんて変な勘ぐりしてしまいます(笑)

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