ピンポンの感想一覧
映画「ピンポン」についての感想が8件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
青春を思い出す映画・ピンポン
有名俳優の若かりし頃の名演技!このピンポンという映画は私の一番大好きな映画です。最近は迷走している(?)窪塚洋介が一番輝いていた頃の映画です。主人公のペコ(星野裕)役の窪塚洋介の演技も良いのですが、スマイル(月野誠)役の井浦新もペコ(星野裕)の幼馴染として良い味を出しています。 窪塚洋介は音楽業界に手を出しているようですが井浦新は芸名をARATAから井浦新に改名し、現在も映画のみではなくファッション業界で大成功しているようです。忘れてはいけないもう1人の幼馴染であるアクマ(佐久間学)役の大倉孝二は決してイケメン俳優ではないですが名脇役として現在も俳優としてたくさんのテレビや映画に出ているようです。ピンポンとは!①主人公のペコは才能はあるのにそれを生かそうとせず、片瀬高校に進学してからも部活をサボり実の祖母であるオババの経営する田村卓球場で賭け試合をしていました。大学生をも圧倒するその力はやは...この感想を読む
割と真面目なクドカン×堤監督のタッグ
似たような作品を探すのなら、北野武監督の「キッズ・リターン」か・・・。「キッズ・リターン」を思いっきりコメディにしたような作品。とすれば、「キッズ・リターン」での名言は、「I can Fly! You can fly」になるだろうか。クドカン×堤幸彦監督のタッグだけど、最近の作品よりは遊んでない控えめな印象。でも2人らしさは染み出ているし、他の監督さんの作品と比べたらかなり弾けているけれど。最近の作品のような、「んなバカな!(笑)」と突っ込むポイントは少なく、割と真面目。竹中さんのはっちゃけ方も控えめだし。中村獅堂さんはこの作品のオーディションのためにスキンヘッドにして臨んだとのこと。そのくらい鬼気迫るドラゴン役は彼しかできないし、その演技をみるだけでも価値があると思う。
原作を読みたくなりました
宮藤官九郎・脚本ってことで気になり映画を観ました。簡単に言うとスポーツものなんだけど、いわゆるスポーツど根性ものという感じではなく面白おかしく観れる作品だったので飽きも来ずに見ることができました。窪塚洋介さん演じるペコのキャラクターもすごいし、そのペコのせなかを追い続けるARATA(井浦新)さんの物静かな役もすごく大好きでした。その中でも特に気になったのがやはりスキンヘッドの中村獅童さん。あの迫力は本当にビックリでした。この作品で中村獅童さんも有名になったんですよね。この映画を観た後に「原作の漫画ってどんな感じなんだろう」と漫画が見たくなりました。
コミックを見ていなくても楽しめる作品。
コミックを見たことがなかったのですが、楽しめる作品でした。高校卓球のナンバー1を目指し、子供の頃から頑張っているペコ(窪塚洋介)とその姿を追いかけるスマイル(ARATA)のスポコン物語。作品内のペコの「この星で1等賞になりたいの!・・そんだけー!」という言葉はとても印象的でした。卓球のラリーの続く映像は、本格的に思えるほどリアルですごいと思える映像技術だったと思います。今までになかった卓球を主役とした映画で、卓球を知らない人でも楽しめると思います。そして、後からコミックを見たのですが、出ているキャラクターが忠実に再現されており、中村獅童の人気に火がついた作品です。
面白すぎるでしょ
宮藤官九郎の脚本に、いつもはまってしまいます。いやいやいやって突っ込みたくなる演出がいつも多々あるのですが好きになっちゃうんです。また、荒川良々をこの映画で知りかなりのFanになりました。卓球と友情の、青春ストーリーなのですが、マジメにマジメに卓球をやっているのですが、もう、窪塚洋介のキャラクターといい、ARATAのぼそぼそ喋る役がらで全く笑わない役どころや、中村獅童がすぐトイレに行っちゃうとことかもう、会場中が笑いに包まれてました。何より、あのCGをつかった超スローモーションの演出がかなりいい味出してます。一癖も二癖もあるので、好き嫌いが分かれそうですが、思わずはにかんでしまいそうな友情シーンにほっこりしますよ。
学生の時に青春を感じてみた映画
好きこそものの上手なれ。この言葉が一番似合う映画ではないでしょうか?このお話の主人公はは、地道な努力が嫌い。好きこそものの上手なれでも、やっぱり一生懸命頑張っている人には勝てないのが現実でしょうか?案の定ヒーローは負けを重ね、やけになって卓球をやめようとします。しかし、周囲の友人に卓球を続けて欲しいといわれ、覚悟を決めて本気で練習をしだします。好きこそものの上手なれ、努力をした主人公にに適うものはいない。周囲の人は主人公の純粋に好きなものを追いかける姿に触発され、眠りかけていた希望を取り戻していく。見ていて思わず笑ってしまったり、応援したくなるようなお話です。
「I can fly!」
もともと松本大洋さんの作品が大好きで、イメージを崩さず世界感を表現してくれた映画で、本当にすばらしかった!☆ 大好きです! しかも、このレビューンのサイトを開いて知ったこと。宮藤官九郎 さんが脚本だったんですね!! さすがすぎます!! 本当はスマイルの方が強いのに、ペコはスマイルのヒーローだからいつもペコに敵わないふりしている。。そんな設定でしたが、ラストの決勝戦での2人のラリーのシーンは見ていて涙が溢れました。そして、スポーツに大切な事は、“全力で楽しむ事!”それをこの映画から教わったような気がします。 脇を固める俳優さんも個性派ぞろいで、一瞬たりとも見逃せるシーンはありません!☆『この星の一等賞になりたいの 卓球で俺は、そんだけ!』この言葉を思い出しただけで、鳥肌が立つほど感動が蘇ります☆☆
奇抜な作品
「鉄コン筋クリート」などエッジのきいた作風で知られる松本大洋の青春スポーツ漫画の映画化作品です。脚本は奇抜な脚本で人気を博している宮藤官九郎で、監督はトリックなどでしられる堤幸彦監督です。このコンビなら当然と予想できる痛快で奇抜でテンポの良いコメディータッチの演出が面白いです。ペコ役の窪塚洋介がとてもイメージにあっていて、相手役の中村獅童もいい味を出しています。やはり見どころは、大胆な演出が見どころの卓球シーンではないでしょうか。CGを駆使した面白い映像に仕上がっていると思います。窪塚洋介も中村獅童も今ではあまりイメージのいい役者とはいえないですが、ここでは良い味を出しています。