うらやましい
食に関するところから入っていく珍しいお話であった。
わたしの体型はぼったりしていて要するにデブなのだが、
でぶだからこそ食べることに関してはすごく卑しいと感じてしまう。
この主人公の女の子はめちゃくちゃスタイルが良くてほっそりしているのに、
ものすごく食い意地が張っている。わたしはでぶだけれど、こんな風に
食い意地を表には出せない。出せたためしが全然ない。
食い意地が全然ないのにおでぶになって、食い意地がめちゃくちゃある
この主人公はめちゃくちゃスタイルがいいのだ。羨ましすぎて読んでいて
正直嫉妬した。わたしもこんな爽やかに食い意地を出してみたい。さらっと。
涼しげな顔をして。主人公は女の子なのである。食い意地をあんなに表にだせるのに
女の子であることは全然捨てていない。作品でも書かれているけれど、その食い意地を巧妙に
巧妙に隠している、というより見えなくしているのである。
私にはそんなスキルはない。巧妙に隠せないから、全然隠れてくれないから女を同時に捨てて
しまうし、でぶだから隠したい気持ちはいっぱいあるから、隠すときはものすごくせせこましい
気分になりながらコソコソと隠してしまう。主人公もぐささんの絶妙なバランス感覚が
切実にほしいと思った。
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