映画史上最悪の「クズ」が登場! - 藁の楯 わらのたての感想

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映画レビュー数 5,784件

藁の楯 わらのたて

3.633.63
映像
3.88
脚本
3.63
キャスト
3.75
音楽
3.88
演出
3.50
感想数
4
観た人
4

映画史上最悪の「クズ」が登場!

4.54.5
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.5

経済界の大物蜷川隆興の孫娘を殺害した清丸国秀の命には10億円の懸賞金がかけられ日本中から狙われます。

そんなクズのような殺人犯でも警護しなければならないSPの苦悩と葛藤が描かれています。

そして金の魔力と人間の欲望がいかに結びつきやすく、金の前で人間はどこまでも無力になるという世界観もリアルに表現されています。

大金が絡むことにより、少女連続暴行殺人を繰り返す清丸国秀は殺されても仕方がない奴だ、と知らず知らずのうちにマインドコントロールされる民衆の姿は現実社会でも起こりそうで恐ろしい。

どのような形であれ民衆心理の中では殺人が正当化されてしまっています。

また、全てを手に入れ、日本の財界や政官界に大きな影響力を持つ蜷川隆興が本来の彼の世界において気に掛けることもない存在であるはずの清丸国秀に、孫娘の殺害という事件をきっかけに翻弄されてしまう人生が切ない。

不可能なことなどないというような生き方をしてきたであろう蜷川隆興が、清丸を簡単には殺さずあえて日本中から狙わせた点に彼の深い悲しみと怒りが現れていると思います。

国家に託すことなく清丸に私刑を下そうとする彼の姿には、蜷川隆興が日本という国を見限っている心理が感じられました。

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他のレビュアーの感想・評価

「藁の楯」を3者の方向から考えてみました。

賞金10億円欲しさに誰もかれもが殺人未遂犯日本全国民が10億円のために清丸の命を狙う。10億円というと想像もできないくらいの金額です、一生かかっても稼ぐことのできない金額かも・・・。それが清丸を殺しさえすれば手に入るのです。たとえ10人で協力して殺害したとしても1億円は手に入る。しかも資金を出すのが政財界の大物となれば、殺害さえすれば確実に手に入る可能性が高い。借金を抱えている人はもちろんチャンスさえあれば、と思っている人が無限大に増えてしまっても無理はないでしょう。でも大抵の人が清丸に近づくことさえ困難です、出された広告のために警察・SP・自衛隊と精鋭が彼を守っているのだから。危険なのは清丸に接近できる距離にいる人、そうですわざわざ殺しに行かなくてはいけない人たちより、清丸に手を伸ばせば触れることのできる人の方が殺害するチャンスがあるのです。この映画では、普段人の命を守る立場である警察・自衛隊...この感想を読む

5.05.0
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2.02.0
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  • 79view
  • 1385文字

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3.03.0
  • にこくまにこくま
  • 50view
  • 754文字

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