強さこそが人を魅了すると思わせるが、観ていると泣けてくる作品である。
主人公が愛する人を失った悲しみがよく伝わってきた。人生で、本当に愛せる人は一人だと思う。彼女の辛い人生で、絶対に失ってはならないものだった。何をおいても、彼さえいれば幸せでいられたはずだろう。悲しみから、あそこまで強くなれるのは凄いと思った。自棄くそだとも思う。あんなに愛した人はいないんだろうという感情が伝わった。2度と出会えない。酷すぎる現実に、立ってはいられないほどの絶望の中で、彼を殺した奴等に復讐をする彼女の強さにひれ伏したい。
普通の女性なら、失恋しただけでも、泣き崩れて何もできなくなるところである。どんな強さなんだ、どこからそのパワーが、と疑う程の行動力に感銘を受けた。
強さこそが人を魅了すると思わされる作品である。
しかし、主人公のスパイという運命が悲し過ぎて泣けてくる。あんなに過酷な人生なら、美人じゃなくてよかったと本気で思えた。あんなに美しくて優秀なのに、手駒のように命を狙われる恐ろしい世界だというのがわかった。スパイ、スパイと嬉し気に目を輝かせて、言っている場合ではない。本当に辛い職種だ。あの人達にこそ、高い給料をあげて、美味しい物を食べさせてあげて欲しいと、思わされるくらい悲しい作品でもある。
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