ダメダメ超人が戦いで成長していくキン肉マン
何をしてもダメダメ人間だったキン肉マンだったが、ミート君の登場により、
自分がキン肉星の王子であることを知り、次第に正義超人として、あらゆる戦いの中で
自分の中に眠っていた超人的パワーを発揮していく。
牛丼のことばかり考えて、こたつに丸まっていたまさしく「マダオ(全くだめな男)」状態
だったのに、つぎつぎと出会う超人との戦いで、成長していく姿は「えらい!」と思う。
しかも、いい超人(テリーマンやロビンマスクなど)と出会いながらも、悪役超人(ウォーズマンなど)とも
戦いで友情を結んでいく姿は、男前ともいえる。
そして、一番私の中で一番卑劣で悪役としてはいいキャラと思っている「アシュラマン」との戦いは、
後々のストーリーの中で見事に絡みが出てくるので、また面白い。
キン肉マンが”筋肉バスター”をかけたら、ひっくり返して”阿修羅バスター”をかけるというのは、
非常に面白い!そして、アシュラマンの悲しき過去を聞くと、ちょっとかわいそうと思ってしまう。
魔界のプリンス故の悲しさというものを知るエピソードがあって興味深いのだが、
魔界の将来の王になるので、正義超人になりきれず中立の立場になるというのが
ちょっとひねくれていて、ある意味いいのだと思う。
その後、実はアシュラマンは「改良版阿修羅バスター」「アルティメット阿修羅バスター」を
開発しているから感心だ。
しかし、基本、キン肉マンは勧善懲悪が基本ではあるのだが、決して敵を殺すわけではない。
倒してから、正義の心というのを諭すのが、キン肉マンのえらい所である。
ダメダメ超人が正義超人のトップとして、キン肉星の大王に即位するが、まだ
彼はまだまだ戦い続けている。
是非、今までのスタイルを崩さずにキン肉マンは活躍して欲しいと思う。
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