心の問題と金八先生 - 3年B組金八先生6の感想

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心の問題と金八先生

5.05.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.5
音楽
5.0
演出
4.0

今回のシリーズは、金八の息子の幸作が悪性リンパ腫になってしまい入院することになる。そのため第5シリーズの生徒達もちょくちょくと登場する。

金八の生徒達は2人の転校生が来たことから新しい3Bのストーリーがはじまる。

1人目はミニスカートやルーズソックスを女子達が競って履いていた当時、80年代のような足首まで長いスカートを履いたナオという少女。実は性同一性障害で、身体は女であり心が男という。

二人目はまさのりといい、金八の知人の先生から託された子供だ。まさのりの父親はある少年を刺殺したことから刑務所に服役している。まさのりの姉は少年グループにレイプされてしまい、その少年の1人を父親が殺してしまったということだ。被害者であり、加害者の家族である。難しい立場のまさのりだ。

この二人の難しい境遇をいつしか3Bの生徒達は一緒に悩み、一緒に解決していこうとする。ナオは自分を男と認め、心の性別と向かい合って生きて行こうとする。まさのりは複雑な関係になり、憎んでいた父親との関係を見直し、亡き姉の分も強く生きて行こうと決める。

難しい社会問題を子供たちの目線から描いている。同じような境遇の子供たちも世の中にはいる。そんな子供たちだけでなく、見ている視聴者にも衝撃的なストーリーだった。

そしてナオを演じる、上戸彩さんの演技は驚くほど素晴らしい。一時は上戸彩さんが実は男だ。などと噂がたつくらいに性同一性障害という役どころを上手に演じた。

金八先生シリーズは社会問題を取り入れ、それを子供たちがうまく演じている作品だと思う。

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幸作、病に倒れる「3年B組金八先生」全8シリーズの中で、金八先生が一番忙しかったのが、この第6シリーズではなかろうか。だって、最愛の息子、幸作の重病が発覚するのである。もう、これは学園ドラマではなく、その昔に流行った「ジェットコースタードラマ」と呼んでもいいくらいの、詰め込みぶりなのである。多分1回見逃したら次の回は何が何だかわからないくらいに、次から次へと事件、事件のオンパレード。息子が生死をさまよっているというのに、脚本家さんは待ったなし!金八先生に休息を与えないのである。普通だったら一年休職して、幸作についていてあげたかっただろうに。普通の父親ならともかく、坂本家は父子家庭。しかも幸作は死ぬかもしれない。それでも走り回る金八先生。ご苦労様です以外にかける言葉がないわあ。傷心の幸作は身も心もボロボロになっちゃう。けれども、父ちゃんの鼻水ズルズルの訓話、そう、まさにあれを訓話と言わずに...この感想を読む

4.04.0
  • みまこんみまこん
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  • 3018文字
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