”大人”への憧れ
このドラマが放映されていた頃私は小学校高学年でした。当時の私には、物語はとても大人の世界のことのように思え、自分も大人になったらこんなキラキラした生活を送るものだと思っていました。今思うと、決して大人なキラキラした憧れの対象になるようなものではなく、当時の同世代の人たちの等身大の悩みや葛藤などを泥臭く、青臭く描いた作品だったのだと思います。特に中谷美紀演じるまゆみと、菅野美穂演じる奈々子の関係は、あの年齢の女性同士ではよくある感じだと思います。女性として魅力のあるまゆみの存在に嫉妬し警戒する奈々子、そしてやはりまゆみに惹かれてしまう長瀬智也演じる鉄哉。よくある展開と思いつつ、若い男女の仲間内って、こんなもんだよな・・・と、今では微笑ましく、懐かしく感じます。物語は日々の日常の中で、様々な事件が起こっていくという展開で、ストーリーに意外性はないのですが、登場人物一人一人の人生がきちんと描かれていて、感情移入がしやすいです。途中、小橋賢児演じる潤が亡くなってしまうのですが、このストーリー展開は、必要があったのかな?と、少し疑問です。ただ全体的には丁寧に物語が進んでいくので、素直に次回が楽しみと思える作品です。
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