何度か読み返すべき本
初めて読んだのは連載中だった。
少年漫画にしては絵が細かくとても綺麗で驚いた。
はじめのうちは奪還屋としての笑いあり涙ありの完結するストーリーで、読んでいくうちにバトルあり因果関係ありの深い話になっていった。
主役の二人もだし、それを固める脇役のキャラの濃さも良い。
私は女性なので、彼氏にするなら~結婚するなら~と盛り上がった。(ちなみに当時の人気ナンバー1はカズっちゃん)
ヒロインが卑弥呼だが、あまり好きでなかったので蛮と結ばれないと知ってかなり驚いたりもした。
カズっちゃんの方が可愛いしね。
数年たって読んでみると、主役の少年目線だったはずが父親や母親、ポールやマリーアの気持ちの方に感情移入できるようになっていた。
父親として、息子と会えなくなることがどれだけ辛いか。
強くなった息子に会えたのがどれほどうれしかったか。
何年たっても親友が、親友であったことがどれほどうれしかったか。
また母親として、息子を亡くすことがどれほど辛いか。
すべてをかけてでも息子のためになるなら何でもしてやるという気持ちになる事。
何度か読み返すと、ここはあそこに繋がるのか、最後の伏線だな、とか気付く部分が多いのと、感情移入するキャラを変えて読んでみると全く違うマンガになるのがとても面白い。
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