スポーツアニメを代表する一作……だと思うが
世の中にドッジボールを流行らせたアニメ。コロコロに連載していた漫画の方とは異なる終わり方をしていて、最後の方の話は完全にアニメオリジナル。
日本人の大好物である「逆境に負けずに立ち向かうキャラクター」「小細工なしに真正面からぶつかっていく展開」が盛りだくさんに入っている。当時子供にドッジボールをあれだけ流行らせたのだから、大人も子供もやはり上記の要素が大好きなのだと証明した作品だと思う。
私も好きなアニメではあるけど、最終回で主人公のライバルが突然「世界中で苦しんでいる動物たちを助けたい!だからドッジボールやめる!」って言ったのには子供ながらにポカーンとした。
確かにアニメに世界問題を盛り込むのはある意味効果的ではある。子供は素直だし、ドラえもんの映画は特にそれが顕著で当時子供だった自分もドラえもんを通して色んな環境問題を知った事実はある。
けれどドラえもんの映画は初めから物語の中にそういった要素を組み込んでいるから説得力があるのであって、アニメも漫画もずっとドッジボールで熱血しているこのアニメで、何の前振りもなく突然そんなこと出されても非常に困る。脚本家と監督が突然目覚めたのだろうか。今でも不思議に思っている。
もしかしたら自分が素直ではなかったからポカーンとしただけであって、他の子供は「大河すごいな」と受け入れたのだろうか?
熱血スポーツアニメを代表する一作だと思うが、最終回でやらかした感があり非常に残念だった。
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