やさしさに満ちた世界 - となりのトトロの感想

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となりのトトロ

4.904.90
映像
4.80
脚本
4.90
キャスト
5.00
音楽
4.90
演出
5.00
感想数
5
観た人
12

やさしさに満ちた世界

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
4.5
演出
-

1988年に公開されたジブリ作品。

昭和30年代日本を舞台にした、トトロと、姉妹であるサツキとメイのファンタジックな物語。

この作品の見どころはたくさんあるが、特に優れているのが、子どもたちの描写だ。サツキの生き生きとした動き、メイの幼い歩き方(階段を片足ずつ上るところが、かわいい)、細かいところまでこだわって制作されていることがわかる。新しい家に越してきたシーンでのドタバタぶりも、楽しく、またかわいらしい。廊下を走り、家中を探検。子どものわくわくした心情がよく表現されているといえる。

そして、明るくかわいい子ども…で終わらないところがリアルであり、また説得力があり、物語を深くしている。

入院中の母親を想う二人の不安感、恐怖感は、セリフがないシーンでもとても伝わってくる。宮崎監督の天才的センス、感性を感じずにはいられない。

そんな不安を抱えている二人を助けてくれる存在も忘れてはいけない。サツキの同級生であるカンタ、(雨やどりするサツキとメイにぶっきら棒に傘を差しだすシーンが実にいい)畑を手伝わせてくれるカンタのおばあちゃん、すべてを包み込んでくれるような優しいお父さん…。どの登場人物も魅力的だ。

トトロというキャラクターのかわいさもこの作品の魅力だが、人間味あふれ、優しさに満ちた世界が、とてもいい。

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我慢強く子供らしくないサツキと子供を助けるトトロの存在

完璧過ぎる姉サツキの苦悩、母への思い私はこの作品が大好きです。幼い頃に初めて見てからトトロのあの存在感に圧倒され大人になった今も大ファンです。ぬいぐるみやグッズも沢山販売されていて、トトロ大好きの私には嬉しいことです。しかし、私が1番好きなのは、《となりのトトロ》の映像です。キャラクターももちろん大好きですが、木々の景色や畑の広がった景色、新鮮な野菜、水の綺麗な色、見上げるほどの大きな木。自然が沢山描かれていて見惚れてしまいました。そのうえ、サツキたちが引っ越してきた先の古びた家の柱をサツキとメイが一緒に抑え合う場面は、子供からすると、ドキっとしました。家が倒れてしまうのかなとドキドキして、息を飲んでいました。細いサツキの手でそっと柱を抑えます。サツキがとても可愛く見えました。しっかり者の姉サツキは、まだ幼いメイのことをとても良く面倒をみています。お母さんが入院しているせいか、強がるとこ...この感想を読む

5.05.0
  • りかりか
  • 204view
  • 2133文字
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