星野源さんから
わたしは、星野源さんのファンでこの映画を観ました。彼は本当に健太郎のような役が似合うなあと改めて思った作品です。この作品は、ラストが曖昧でこれからも健太郎と奈穂子の恋は続くんだろうなあと、その後を想像できる終わり方でした。「迷惑はかけていないだろ」と言ってずっと実家暮らしの健太郎や、娘の気持ちは二の次で自分の価値観などで娘のことをすべて決めてしまう父親、そしてその父親に逆らえない母親と娘。どこにでもいる家庭の問題を結婚という視点から映画にしたものかなと思います。個人的に、健太郎が眼鏡からコンタクトレンズにするシーンがお気に入りです。奈穂子は目が見えないわけですから、健太郎がどんな容姿であっても関係ないのに眼鏡をはずした健太郎。ちゃんと奈穂子に恋をして、奈穂子と会うときは少しでもかっこいい自分でいたいという気持ちの変化が表現されているように思いました。また、ラストの健太郎が病室から点字の手紙を奈穂子宛に描いている場面。公務員で市役所に勤めていただけ、周りに目の見えない人はいなかった健太郎が、奈穂子のために点字を使って一生懸命手紙を書いている姿は、健気できゅんとする場面だなと思いました。裸や血などの描写が多いですが、恋愛にはこんなに困難なことでさえも乗り越えさせてくれるパワーがあるんだと思うことができる作品ではないでしょうか。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)