待望の続編 - アクエリオンEVOLの感想

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アニメレビュー数 2,474件

アクエリオンEVOL

3.383.38
映像
3.75
ストーリー
3.13
キャラクター
3.63
声優
3.88
音楽
4.13
感想数
4
観た人
5

待望の続編

4.04.0
映像
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.0
声優
4.5
音楽
4.0

目次

1万年と2千年後

アクエリオンと言えば、1作目がとても流行ったため

メインテーマのサビである「1万年と2千年前から愛してる」のフレーズがとても有名ですが、

2作目のEVOLでは1作目の1万2千年後を描いた話になります。

愛がテーマになるため、EVOLという聞き慣れない単語の意味は、気付いた方も多いでしょう

逆から読むと「VOVE」になるという、タイトルにも力を入れているんですね。

EVOLのテーマソングを歌っているのも1作目と同じAKINOさんで、作っているのが菅野よう子さんということもあり

深い良曲になりました。

まず出だしから「畏れ!」とありますが、普段使わない言葉であるうえ突然であるため、

歌詞が公開されるまで「畏れって言ってる??」とネットでも話題になりました。

男性キャラクターデザインはうたぷりなどの乙女ゲームで知られる倉花千夏であるため、

1作目のいかにも戦いますといった格好に、時代に合わせた落ち着いた色合い、少しリアルな顔つきとは逆に、

戦闘とは関係ない、明るめのカラフルな色が多い髪色や衣装になっています。

そのため、キャラクター単体では、前作よりファンが増えたことと思います。

ストーリーにも最後になればなるほど、前作との関係が明らかになっていて、続編と言うには充分な要素でした。

キャラクターの個性と能力

アクエリオンということでもちろん機体を使って戦う話になってきますが、

機体に乗った時に本人が持つエレメント能力がそのまま活かすことができるのが話の要になってきます。

この能力はキャラクターの個性を活かされています。

しかも、キャラクターによっては個性だけでなく、

名前まで関連していて、真剣なアニメのはずなのに笑えるシーンが多くあります。

普段からピアノを弾いているシーンが多いシュレイドの能力は「精神演奏」という精神攻撃がメインになってくるなど、

機体に乗らずとも最大の力で戦えそうな能力もあれば、

カイエンの「絶望予知」など戦闘が全く関係ないと思ってしまいそうな能力などジャンルは様々です。

アンディの「穴掘力」は、このアニメで一番のネタにされていたといえます。

単純に物質の弱いトコろに穴を掘るという能力なら戦闘にも使える素敵な能力と言えますが、

まずキャラクターの名前に「ホール」と関連性があるのもそうですが、

この能力のエピソードの際には真剣な顔で下ネタなのかも分からないネタを披露していたのが印象的です。

それに加え、後に相思相愛になるMIXは対の穴を塞ぐ能力の持ち主で

また穴が嫌いな理由がいかにもくだらなかったのを覚えています。

後半で重要人物になってくるユノハには透明になれる能力がありますが、

これも人見知りの個性を上手く表現した能力だと言えます。

そして、エレメントの中でも特に目立った出番が無いと思ったサザンカですが、

能力は「腐食力」と聞くだけなら普通だと思うような能力が

アンディ、MIXのペアを上回るネタであることを覚えている人も多いでしょう。

そう、サザンカの忘れられない設定、彼女が腐女子であることです。

アニメの中でも男性同士の絡みに悶えているシーンが多くありましたが

後の戦闘シーンで「腐食力」を使った彼女に皆さんも、そこまでいくか!?と驚かれた事と思います。

また、サザンカの声優が中島愛であることからか、マクロスの星間飛行の決めポーズをしている

イラストやシーンが多く見られて、

とても遊び心のあるキャラクター設定で、馴染みのあるアニメになっています。

歴史と命

1万2千年前のキャラクターの生まれ変わりなどが深く関わってくるアニメなので、

前世での運命の人を探して、時には取り合ってバトルシーンなど、1作目の内容が後半になればなるほど

深くなっていきます。

命をかけて戦闘しているため、命を落とすものも出来ますが、

メインキャラクターの中で、戦闘と言っても外傷で死んだキャラクターがいないのは驚きではないでしょうか。

潜入していたジンは、最初はエレメント内で孤立していたものの、

少しずづ慣れて行き、ユノハに恋心を抱いた頃には、視聴者からも人気のあるキャラクターになっていたと思いますが、

本来の目的を疑い、裏切った結果、ミカゲの制裁を受けて命を落とします。

敵ではなく、味方としてこれから他のエレメント達とやっていこうとしていた矢先であり、

ミカゲの精神攻撃の様な軽い攻撃で、気を失っただけかと思った方も多いのではないでしょうか。

私も、その回の次回予告で葬式のようなものが見えた時にはとても怖くなりました。

ですが、ジンが死んだことにより、キャラクターは、自分たちは命をかけて戦っていることを再自覚しました。

ここで死を恐れた者は、退学していったため、

残った主人公たちは、いかに命をかけていたか、負けたくなかったか、覚悟があったか、

具体的に知ることが出来たと思います。

最近では戦闘モノでもアニメの力で、どのキャラクターも死なずに勝つことが出来る作品が多くあるため、

その分、このアニメでジンが死んだことはとても心に深く残っています。

その経験を活かして強くなっていく少年少女のアニメでは最高の出来だと言えます。

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他のレビュアーの感想・評価

力不足

人気アニメ「創世のアクエリオン」の続編にあたるこの作品。相当の時間が経過しているものの、前作の世界と同じ世界観での物語であり前作ファンとしては当然期待せずにはいられなかった。しかし結論から言うと…少々期待はずれな感は否めなかった。良い点はある。主題歌は一般的にも人気になった前作の主題歌にも引けをとらない。また前作と同じ世界軸であるために時折前作のエピソードが挿入されるようなこともあり、前作ファンとしてはニヤリとさせられたものだ。しかし他の部分で言うと前作よりかなり劣ってしまっている。まずキャラクターたちのほとんどがキャラの個性よりも視聴者へのアピールを狙ったようなキャラばかりでかえって鼻についてしまっている。また前作よりも敵勢力の描写が多くなっていることで敵勢力の人間臭さ(まあ実際大半が人間なのだが)が強く、前作の様なスケールのデカさを感じることが出来なくなってしまっている。ストーリー...この感想を読む

3.53.5
  • kurioukuriou
  • 112view
  • 496文字

これはやらないほうが良かったかな…

OPは最高に良かった。かっこいい。ただ本編がね…ストーリーがね…こう、奇をてらいすぎっていうか…犬はないだろっていう。前作をぶち壊しにする酷い話だな、という印象が残りました。そもそもヒロインのミコノが可愛くない。可愛くないというか、ビッ◯臭いというか。アマタもそんなにグッと来なかったし、カグラも同じく。強いて言えばカグラのほうがいいかな。ユノハの方が断然可愛かった。そして、ジンくん可愛かった。このアニメで一番好きな組だったのに、ジンユノ。すごいショック。あのままって…。あと、カイエンとシュレードのホモ臭さ。狙い過ぎじゃない?って感じで。ぶっちゃけカイエンは好みのタイプだけど、あんまり露骨にされたら心が萎えるのです。ただ、私は安元さんのファンなので、イズモが出てくるとテンション上がりました。ありがとう。そんなわけで、部分部分ではいいところもあったけど、やっぱり全体で見たら評価低いかなと思い...この感想を読む

2.52.5
  • えいちえいち
  • 162view
  • 429文字

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