恋なので仕方ありませんでした
西炯子さんの作品といえば不倫!と言っても過言ではないでしょうか。この作品の主人公の30代独身、堂園つぐみは同じ会社の同僚と不倫関係にありました。そんな関係も一因して疲れていたつぐみは田舎のおばあちゃんのうちでしばらくの間過ごすことになりました。そんなさなか現れた50代の大学教授の海江田純。つぐみのおばあちゃんと浅からぬ関係(不倫関係)を持っていたのではと疑うつぐみに「僕と恋愛してみなさい」と積極的にアプローチをする海江田。そんな男女の共同生活を描いた作品です。
不倫に年の差、三角関係などなどこの漫画は恋愛がらみでいろいろなしがらみやタブーが出てきてとてもハラハラ、ドキドキしました。しかし西さんの絵柄や田舎を舞台にして爽やかで、美しい大人の恋が綺麗に描かれています。
まとめ髪にワンピース、ミツコの香水、化粧っ気がないのにふわりと見せる女性らしさが女の本質的な美しさを際立たせていて私はこの作品の主人公にとても強い憧れをいだきました。また普段理屈っぽい男が言った「恋なので仕方ありませんでした」というセリフにもグッときました。そう恋をするのに理屈なんていらないんです。あるのは互いを求める本能であり、相手の内面や外面を探りすぎてはダメなんだ、そんなものは恋をしていればわかってくる!ようは恋を始めよう!と言っているようでした。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)