少女マンガなのにサスペンス要素！？ - 電撃デイジーの感想

最富キョウスケが描いてきたこれまでの作品の中で、異色なサスペンステイストなラブコメ。

少女マンガなのにぶっ飛んだギャグ満載なのに、次第にどんどん読み応えのある展開になっていくのは面白かった。

しかし主人公の照、自分の惚れた相手にハゲハゲ言い過ぎ！笑

20代前半の男性が女子高生と恋愛してロリコン扱いになるのも今のご時世微妙な気もするけど…。

最後まで清い関係貫いたのは、もしかしたら少コミ読者には物足りなさはあったかもしれない。笑

今どきチュー止まりかよ！みたいなね。笑

でも、この恋愛要素の薄さと、少女マンガには縁が無さそうな裏集団とハッカーの頭脳戦という設定は、男性が読んでも面白い作品になってると思う。

個人的に好きなのは主人公の恋の相手であり天才ハッカーの黒崎が普段は高校の用務員さんという設定。

金髪でタバコふかしながら掃除したり花に水やったりするのは現実離れして有り得ないけど、作業服萌えな私にはたまらなかった！笑

相変わらず最富キョウスケは決して絵がうまいわけじゃなくて、所々おかしな頭身やら間接やらになってはいるけど、ストーリー構成がしっかりしてるので、気にせず読み込める。

サブキャラ達も濃い人間ばかり。

だから、話が深くなり登場人物が増えてややこしくなってきても、キャラクター一人一人の印象が強いから、あれ？◯◯って誰だっけ？と読み返すことなく済んだのは作者の上手いところだなぁと思った。

兎にも角にも、この作品が最富キョウスケの代表作となったのは納得でした。