涙なしにま読む事が出来ません
生きる事とは何なのか
自分にとって大切にしたいモノ何なのか
譲れないものとは何なのか
不変であり続ける物はないーそんな事は日常生活のなかで当たり前かもしれないものの、
死なない天上人がメインキャラクターであるからこそ、この外伝では「変わる」という事の
大切さ、意味の大きさをあたらめて考えさせられました。
本編である、最遊記の外伝の為、主要キャラの最後は本編を読んでいる人であれば読み始めから当然分かる事で
最後には3人が「死」を迎える事は分かっているものの、どうやってその死を迎えるか想像が出来ない事もあり
その壮絶ともいえる最後の迎え方、最後に彼らが何を残したかったのか、涙なくしては最後読み終わる事が出来ません。
何回読んでも泣いてしまう作品です。
悟空の「太陽みたいだ」のセリフが、最後の金蝉のセリフ「ああ・・・やっぱり・・・ 太陽みてぇだ」と
かぶっている所
天蓬元帥の「本当はね、なんだっていいんです。 憶えていてくれるならどんな事だって」に込められた
これから自分たちが迎えるであろう未来を想定した上でのセリフ
菩薩の「 我が甥金蝉とその朋友・けんれん・天蓬に代わって、俺から言わせてくれ『 ―お前に出逢えて良かった』と」
から伝えたかった気持ち、生き続けて欲しいと切に願う思い
どのセリフも登場人物の思いや願い、伝えたい事が詰まっていて、その意味の奥を考えると「生きる事」「大切なモノに
巡り合える事の大切さ」を改めて考える事が出来ます。
本編を読んでいるからこそ、面白さが分かるので、外伝だけを読んでも意味はもちろんないものの、何度でも
読み返してしまう作品です。
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