この後の作品でも重要となる呪文と魔法薬
「許されざる呪文」
マッド・アイ・ムーディが「闇の魔術に対する防衛術」の先生になって「許されざる呪文」のことをおしえます。この呪文の中でヴォルデモートが消えた後、魔法省を困らせたのが「服従の呪文(インペリオ)」、この呪文をかけられたせいで自分は悪いことをしていたのだと「デスイーター(死喰い人)」になったものが次々罪を逃れようとしました。「許されざる呪文」とは文字通り使うことを許されない呪文で、人間に対し使用した場合はアズカバンで終身刑になるほど重い罪です。かつてデスイーターだったルシウス・マルフォイですが、「服従の呪文」をかけられていたといって罪を逃れています。しかし、「秘密の部屋」でハリーがドビーを解放した時に、ハリーに向かって「死の呪い(アバダケダブラ)」をかけようとしていました。結局ドビーによって撥ねかえされましたが、完全にアズカバン送りになる行為だったといえるでしょう。
魔法省で禁じられている「許されざる呪文」ですが、これ以降たびたび出てきます。「服従の呪文」と「磔の呪い」に関しては、強い意志を持っていれば抵抗することができるとされています。実際にネビル・ロングボトムの両親は「磔の呪い」で拷問されても口を割らなかったといわれています。一番多く使われているのは「死の呪い(アバダケダブラ)」でしょう。ただしこの呪いを受けて生きているのはやはりハリーだけのようです。
「元デスイーター」の過去が登場
ルシウス・マルフォイがデスイーターだったということはこの作品より前にも触れられていますが、そのほかの元デスイーターたちのことも触れています。「ボンバートン校」の校長イゴール・カルカロフやスネイプ、バーティ・クラウチの息子バーティ・クラウチ・ジュニアなどです。映画ではカルカロフは、バーティ・クラウチ・ジュニアがデスイーターだということを告発して罪を逃れています。バーティ・クラウチ・ジュニアはネビルの両親を「磔の呪い」で拷問したことでとらえらえれました。
「許されざる呪文」の授業で、ネビル・ロングボトムが「磔の呪い」のときにつらそうな顔をしていたのは、ネビルの両親がこの呪いに抵抗した代償として正気を失ってしまい。病院にずっと入院していることが原因と思われます。「秘密の部屋」で自分の「忘却の呪文」が逆噴射したために記憶を失ってしまったギルデロイ・ロックハートも、同じ病院に入院しています。このことは「不死鳥の騎士団」の本の方で紹介されています。
「ポリジュース薬」
「秘密の部屋」で出てきたポリジュース薬がここでも出てきます。たびたび出てくる変身には不可欠な薬です。味はひどくまずいようで、「秘密の部屋」のときはロンとハーマイオニーはトイレに吐き出しに行ってしまいます。「炎のゴブレッド」ではマッド・アイ・ムーディーになりすました、バーティ・クラウチ・ジュニアが使用しています。効果は1時間ほどなので常に摂取できるようにしておかないと姿が戻ってしまいます、そのため水筒の中にいつでも飲めるように持ち歩いていました、しかしやはり味は相当ひどいようで飲んだ後体を震わせているのが印象的です。マッド・アイの部屋に来たハリーに「箱の中身は言っても信じないだろう」と言っていますが、目の前にいるはずのマッド・アイが中に入っているといっても信じることはできないでしょうね。
作品の内容とはあまり関係ありませんが・・・
いろいろな人でお茶目なシーンがでてきます。一つ目はマッド・アイ・ムーディーです。ハリーの後ろから呪いをかけようとしたドラコを白いたちに変身させてしまいますが、それをマクゴナガル先生に「変身術を懲罰で使用することはありません。校長からも聞いているはず」と言われると「そうかもしれんな」とそのあとに舌を出して変顔をしています。
大広間でダンスの相手の話をハリーとロンがしているときのスネイプ先生とのシーンです。1度目は本で二人が頭を叩かれますが、そのあともまだ話しているとスネイプ先生は持っていた本を置き、両手の袖口を少し引っ張ってあげ二人の頭を押さえつけます。袖口の引っ張り方がちょっとお茶目に感じます。
ダンスパーティーがはじまる前のマクゴナガル先生で、代表者がはじめに踊ることをハリーが聞いていないというと「では今いいました」と。何事もなかったようにいうマクゴナガル先生がキュートです。
ダンスパーティーの衣装で、古臭い・ダサいと散々な印象のロンのドレスローブですが、この年にはフレッド・ジョージ・ジニーも同じように学校に通っています。ジニーはウィーズリー家唯一の女の子なので、かわいいドレスを買ってもらっても不思議ではありませんが、フレッドとジョージの衣装はどうだろうと気になってしまいます。ダンスパーティーのシーンでしっかりとは映っていませんでしたが、ハリーとパチルが躍っているシーンの後ろでフレッドかジョージがロンのいう「まとも」なドレスローブを着てたっています。ダサいドレスローブを着ていたのは兄弟の中ではロンだけだったみたいです。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)