ちょっと毒があるけど愛のある物語 - ピノキオの感想

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映画レビュー数 5,784件

ちょっと毒があるけど愛のある物語

4.54.5
映像
5.0
脚本
3.5
キャスト
3.0
音楽
4.5
演出
5.0

日本とアメリカが戦争をしていた1940年に、こんなにクオリティの高いアニメがアニメで作られていたんだと思うと、やっぱりアメリカはエンターテイメントの国であり、規模が違うと実感させられる。ディズニーのアニメが、まさにそれを物語っていますがピノキオもその一つで、映像も音楽も全くと言っていいほど退屈しない楽しいアニメだった。

ピノキオはゼペットじいさんの願いによって命を与えられるものの、世間については全くと言っていいほど無知で、善悪の判断も出来ない。その純粋で無知であるがゆえに騙されたり利用させられたりする。そういう様子は本当に子供らしい姿なのだが、この映画はかわいらしい絵柄でありながら毒があって、恐い部分がある。ピノキオが嘘をつくと鼻がどんどん伸びていく、勉強嫌いで怠け者の子供たちは好き勝手にやっているとロバになって、ロバとして売り飛ばされてしまう。今となっては笑い話として済むのだが、最初観た時は子供心にロバになっちゃうんじゃないかと思って、本当に恐かった。ロバになりたくなかったし、本物のロバを見るのすら恐くなってしまった。クジラも恐かったし、サメを知るまではクジラが恐くて仕方がなかった。

最初は無知で純粋だったがゆえにその時を楽しんでいたピノキオ。だけどちゃんと成長して、勇敢だったなあと思う。何も知らなくて周囲を翻弄していたピノキオは嫌な子供だなあと思っていたけど、いざとなると自分の危険を顧みずに一途に家族を助けようとする姿は実に健気で立派な少年になっていた。ここまで他人の為に本気になれるのか。だからこそピノキオは傑作なんだと思う。
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他のレビュアーの感想・評価

幼い子どもにピノキオが教えてくれる大事なこと。。

子どもたちにピノキオが教えてくれること。ピノキオといえばディズニー映画の代表的な作品です。小さな人形の男の子が後に本当の人間の男の子に変わるというおとぎ話です。誰もが幼い頃、絵本などでも読んだことがあるのではないでしょうか。私が幼稚園の頃は、母親が良くピノキオの絵本を読み聞かせてくれました。とても良く覚えています。小学生になると、学校の図書室にピノキオの本があったのを覚えています。どこの図書室にもきっと置かれていたのではないでしょうか。ピノキオの話の中には、おとぎ話なのに何処か心の奥で信じてしまっている自分がいました。幼いながら、ウソをつくと鼻が伸びてしまう、誘惑に負けてはいけない、、ロバにされてしまう、、などピノキオの世界で起こっていることが実際に自分に起きてしまったらどうしよう、、と考えていました。ピノキオの世界を信じきっていた幼い頃の私は、人形から人間になったピノキオが本当に存在...この感想を読む

4.54.5
  • りかりか
  • 828view
  • 2026文字
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トラウマにもなる!

昔見た時にはとにかく怖いという印象。ディズニーランドにあるピノキオのアトラクションにも中学生になるくらいまでは乗れなくなるくらいでした。大人になって改めて見てみると、純粋無垢で善も悪も区別のついていないピノキオが様々なことに巻き込まれながら善と悪を学んで人間になっていくお話だなと思います。ただやはりサーカスのおじさんやモンストロは今見てもなんだか怖い…必死に逃げて厳しいけど心優しいゼペットじぃさんの元に帰りたいと心の底から思っているであろうあのタイミングでもう化け物のようなモンストロに飲み込まれるなんて悪い事は重なるとしか思えないしあれはやはり子供の心を折るよなーと思います。それ以外でも子供の喫煙や飲酒の描かれているので、作品発売当時だから許されているシーンだと思います。現在では映画から喫煙シーンをとらなければR指定に、なんて動きもあるくらいですからね。昔見たときは自分も子供だったから...この感想を読む

4.04.0
  • cocococo
  • 197view
  • 717文字

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