幼い子どもにピノキオが教えてくれる大事なこと。。
子どもたちにピノキオが教えてくれること。
ピノキオといえばディズニー映画の代表的な作品です。小さな人形の男の子が後に本当の人間の男の子に変わるというおとぎ話です。誰もが幼い頃、絵本などでも読んだことがあるのではないでしょうか。私が幼稚園の頃は、母親が良くピノキオの絵本を読み聞かせてくれました。とても良く覚えています。小学生になると、学校の図書室にピノキオの本があったのを覚えています。どこの図書室にもきっと置かれていたのではないでしょうか。
ピノキオの話の中には、おとぎ話なのに何処か心の奥で信じてしまっている自分がいました。幼いながら、ウソをつくと鼻が伸びてしまう、誘惑に負けてはいけない、、ロバにされてしまう、、などピノキオの世界で起こっていることが実際に自分に起きてしまったらどうしよう、、と考えていました。ピノキオの世界を信じきっていた幼い頃の私は、人形から人間になったピノキオが本当に存在すると信じ込んでいました。
そのため、ピノキオの絵本を母が読んでくれた後はいつも、真面目な気持ちにさせられたものでした。人形が本物の人間に変わったラストシーンはとても魅力的で感動しました。おじいさんの幸せそうな顔と、人間になったピノキオの逞しい顔がとても印象深く感じました。
幼い頃から知っている作品を、映画で改めて見ていると何だか不思議な気持ちで、鼻が伸びる訳ない!と分かっているのに、ウソはつけないなと思い返したりするのです。小さなウソを私の子供に言った時、言われました。ママは鼻が伸びちゃうよと。本当に子供はそう信じているのです。私も子供の頃は本気で信じていました。
そう考えるとこのピノキオという作品には、小さな狙いがあったのではないかと思ってしまいました。子供に向けたメッセージが込められているのではないかと。つまり、ウソをつくことはいけない事、誘惑に負けて遊んでばかりいてはいけないという事をこの作品によって幼い子供に向けたメッセージなのかもしれません。そう考えると、ピノキオは幼い子供にはきっと見せた方がいいと思うし、子供自身もきっと興味が湧いて、すすんで物語に集中してみることが出来ると思います。
幼いこどものためになる作品だと私は思いました。教育するという立場から考えると1つの教材のような印象を受けました。
様々な甘い誘惑に負けない強い心を持つことが大事というメッセージ。
ピノキオは元々人形でしたが、喋ったり走ったり出来る人形です。人間の子供と同じように学校へ行くなどという生活の中で、沢山の誘惑を経験します。学校に行かずサーカスを見に行ったり、お金を騙されて取られたりしてしまいました。学校へ行く途中に他の事に気をとられてしまったり、寄り道をしたりなど全てが人間の子供と同じような行動をするのでした。このような行動を現実の子供と照らし合せてみると分かるように、とても類似しています。ピノキオを普通の子供ととらえた時、作品を見ていると子供が、ピノキオと自分を重ねて見ることによって、現実みが生まれてくるのです。そして物語りの中に吸い込まれていくように、真剣に作品を見るのです。
自分の犯した誤ちと向き合い良く反省し、次へ進む力を持とう。
作品の後半でおじいさんをピノキオが助けに行く場面があります。ここでは、ピノキオがこれまでのことに反省しおじいさんの優しさやありがたさに気付く場面です。ピノキオがきちんと反省し、おじいさんに謝ったように、この作品を見ている幼い子供たちに、反省して謝ることが大切なのです、というメッセージが浮かびあがってきます。誤ちを後悔するよりも、その誤ちと向き合い、反省し、きちんと言葉にして謝ることが何よりも大切なことなのです。子供の頃はそれが出来ていたとしても、だんだん大人になるに連れて大切なことは忘れてしまいます。それを考えたら、大人にもみてもらいたい作品です。お子様がいれば、一緒に見るのもいいかもしれません。
ピノキオがロバにされてしまうシーンも、幼い子供ながら、少し怖さもありましたが、真剣に見ていたことを良く覚えています。子供は遊ぶことが大好きですから、遊び続けてしまうのは仕方ないですが、時間は守らないといけないし、ずっと遊んでいるわけにはいかないのです。そんな社会でのルールを簡単に分かりやすく教えてくれる作品です。ピノキオに込められた大人から子供へのメッセージを、作品を見ることにによって自然に頭に入ってくるでしょう。自然に入ってくることが大事なのです。最初から勉強と言われてしまうと、なかなか集中して取り組めないことも、作品をただ見て自然と勉強になるという仕組みが重要なのです。勉強が苦手で集中力がない幼い子供もこれならきっと集中してみることが出来るでしょう。また集中力も育てられるかもしれません。決して短い時間ではない作品を見ることによって集中力を育て、教育にも良いということは見る価値があると思います。
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