医療ドラマに必要なこと - Dr.コトー診療所の感想

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ドラマレビュー数 1,147件

Dr.コトー診療所

4.254.25
映像
5.00
脚本
4.50
キャスト
5.00
音楽
4.50
演出
4.50
感想数
2
観た人
7

医療ドラマに必要なこと

4.04.0
映像
5.0
脚本
4.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.0

このドラマは漫画が原作となっているが、ストーリーこそは準拠してるもののキャラクターの性格や心理描写が原作から大きくかけ離れたものとなっている。

これは主人公の五島役である吉岡秀隆の人を引き込む名演もそうだが、それより人の苦悩を中心に描いた脚本や演出を評価せざるを得ない

原作でも人間ドラマの方が中心だが医療のシーンになるとどうしても多くをオペに集中せざるを得ない状況が続き、それを忠実に映像に再現した場合どうしても多くをそこに注ぎ込まないといけなくなるのだろう。

ドラマではそこをかなり端折り、原作以上にキャラクター達の苦悩を大袈裟に描き切っている。

結果的に視聴者は感情移入しやすく、気が付いたら志木那島に住んでその一部始終を見ている錯覚にすらおちいるまでの世界観にとらわれているのである。

近年大ヒットした医療ドラマ「仁」も原作にないキャラクターの苦悩を付け足して、そこに感動を足し、原作と大きくかけ離れているのにも関わらず結果的に成功している。
医療が整ってない絶望な状況で名医である主人公が治療を行い無事成功しハッピーエンドというプロセスは確かに爽快だがそれ以前に人の命が関わっているのである。患者もロボットではなく1人の人間で生と死のはざまにいる状況での心理はとても想像できるものではない。

過去を背負ったままそれでも前を向き戦い生と死のはざまで葛藤する患者と対峙し成長していく姿を見て共感するものも少なくはないだろう。

生と死に一番近いからこそ人間味あふれるドラマがありそこに医療でどう戦うか、それが医者が主人公のドラマの魅力ではないだろうか。

その点を考えるとDrコトーというのはお手本ではないだろうか

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他のレビュアーの感想・評価

泣けます

CMなので予告編を見たときにはなんだか暗そうだなと思いましたが、見てみると暗いドラマという感じではなく人間模様が描かれている心温まるドラマでした。初めはなかなか島の人に受け入れられないコトー先生を見ているとかわいそうになりましたごが、その人柄と医療技術でどんどん信頼されていって予想通りでしたがホッとした気持ちになりました。本当の名前は後藤先生なのに親しみを込めてか子ども達がコトー先生と呼び始め診療所に旗を作って飾るシーンは微笑ましかったです。泉谷さんが演じる漁協の組合長さんは最後まで憎まれ口を叩く役柄ですが本心ではコトー先生を信頼していて、でもそれを素直に表せない感じが見ていておもしろかったです。シリアスなシーンも多くあり、島のおじいさんがもう治療の仕様がない病で亡くなるシーンは涙が止まりませんでした。そのおじいさんの孫が「なんで助けてくれないの」と泣きながらコトー先生に訴える姿は涙無し...この感想を読む

4.54.5
  • kaokaokaokao
  • 440view
  • 559文字

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