不死の少年と魔狼少女の不器用なお話。
魔狼という魔物の生き残りの散葉と不死の体を持ってしまった妃杈の不器用で切ない話です。 散葉は今まで山奥で暮らしていたのですが、小さいころに遊んでもらっていた男の子「きーちゃん」を探しに街に降りてきました。 そこで人間と出会い魔物と遭遇するのですが、魔物討伐対に入っていた妃杈と出会い、妃杈が探していたきーちゃんだと気づきます。 ですが妃杈には小さいころの記憶が無く、散葉の事は覚えてませんでした。 でも自分の忌々しい不死の体が魔狼の呪いだと思っていたのでそれを解くために散葉を殺そうとまでします。 本来不死のはずの散葉が不死じゃないと知った時、初めて記憶が蘇りそしてこれは呪いなんかじゃなくて散葉の想いだと知ると、無表情だった顔にも違った表情が現れてくるようになりました。 散葉の幼いころ、不死の体という理由で大人たちに傷つけられ怒ることも分からずただ「誰か一人でも自分を好きになってほしい」という願いに胸が締め付けられるようでした。 友達から 始まった二人の関係ですが、もうすでに妃杈には嫉妬の表情や言葉がちらほら見えてきて、今後の二人の初々しさと不器用さを見守っていきたくなる話でした。
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