またしんどくなったら逃げてこいよ、、 また妙チクリンなゲーセンに連れてってやるからよ
矢口春雄
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「ハイスコアガール」は押切連介による漫画である。 スクウェア・エニックスの「増刊ヤングガンガン」「増刊ヤングガンガンビッグ」で掲載後、同誌の月刊誌「月刊ビッグガンガン」でも連載。2013年版『このマンガがすごい!』オトコ編で2位を獲得している。 1990年代のゲーム市場を背景に、ラブコメ有り、パロディ有りで描かれている作品。メインは対戦格闘ゲーム(格ゲー)のストリートファイター2(スト2)で主人公がヒロインに挑戦し、大敗を喫することにより因縁の仲になるというもの。 作中では主人公の成長と共に、91年~95年頃のTVゲームやアーケードゲームが多数登場し、そのゲームにまつわるエピソードや蘊蓄がその時代にゲームを楽しんだ人間には懐かしさあふれる作品である。 コミックスが5巻まで出版されており(2015年現在は自主回収されている)、2013年にはアニメ化の発表もあったものの2014年以降から2015年現在休載している。
ハイスコアガールは、90年代の格闘技ゲーム全盛期の時代を伝えながら、ラブコメディとして楽しませてくれる漫画になっています。実際に発売されたゲームのキャラクターたちが、主人公の心理描写に用いられるというのがとても斬新で面白いんです。小学生の男の子の主人公ハルオは、勉強はまったくできないけど、ゲームセンターのゲームだけは自信をもっています。しかし、成績優秀で友達も多いお嬢様の大野さんは、ハルオ以上にゲームがうまいということを知り衝撃ショックをうけてしまいます。この1巻は小学生編で、この巻でほぼおわります。そしてこの巻でのお話がきれいにつぎに繋がって行くのがすごくおもしろいんです。ぜひ読んで欲しいまんがです。
主に今、30代くらいの方にとっては若かりし頃を思い出させてくれる作品です。レトロゲームが主題なのですが、かつてそのレトロゲームがレトロではなく巷にあふれていた頃主人公のハルオはどこにでもいるようなゲーム少年で、ストリートファイター2を初めとした懐かしのゲームを遊んでいます。読んでいると本当に作者はゲームが好きなのだな、ということが分かり同年代の私としては親近感を覚えます。またただのゲーム漫画ではなくラブコメ要素も含んだ作品でもあります。主人公のハルオすらを上回る腕前を持つ、ヒロインの大野。この漫画は独特な絵柄ですが、その独自性によって大野のヒロイン性が引き出されていると思います。主人公はゲーム馬鹿とすら言えますが、ストーリーはゲームを媒体にしたボーイミーツガールと言えるでしょう。
この漫画の時代背景が、私の世代とぴったりだったので、ついついなつかしさで手に取ってしまった作品。はじめは、ゲームあるあるを中心にしたコメディ漫画だとばかり思っていたのですが、いえ実際にそうなのですが、無類のゲーム好き矢口ハルオを中心に、しっかりとした人間ドラマが描かれているストーリー漫画でした。しかし本当になつかしい。私がハルオくらいの年頃は丁度スーパーファミコンが流行りだした時代で、よく友達の家に行ってはスト2対戦を夢中でやっていたものです。ゲーム筐体も結構そこらじゅうに置いてあり、意外なところでは、温泉の入り口に置いてあるなんてところもあるくらいでした。ゲームがしたいがために温泉に行きたがってたあの頃の私。感想というより思い出を語ってしまいましたが、そんなノスタルジックな思いに浸れる事間違いなしのこの漫画。世代どんぴしゃな人は間違いなく楽しめる作品だと思います。この感想を読む
よみがな:やぐち はるお ニックネーム:豪指のハルオ 生年月日:1979年6月1日 年齢(作品時):小学6年生(コミック1巻) 血液型:O型 性別:男 国籍:日本 性格:打たれ強い 趣味:ゲーム 特技:ゲーム
よみがな:ひだか こはる 生年月日:1979年4月4日 年齢(作品時):中学2年生(コミック2巻) 血液型:A型 性別:女 国籍:日本 住まい:溝の口 性格:人付き合いが苦手 気が強く情熱的 特徴:端正な顔立ちと発育した胸囲が人目を引く可愛らしい容姿 物語上での目的:ハルオと付き合う
矢口春雄
ハルオが夕陽をバックに傷ついた大野を慰めるシーン