古き良き夫婦愛 - まぼろしの邪馬台国の感想

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まぼろしの邪馬台国

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古き良き夫婦愛

3.03.0
映像
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脚本
3.0
キャスト
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音楽
3.0
演出
3.0

邪馬台国の場所を追い求めた在野の考古学者と彼を支えた妻の物語です。 情熱的ではあるけれど、横柄で、わがままで亭主関白な夫は、1人目の妻が子どもを置いて逃げ出し、2代目社長として引き継いだ会社もあまりの横暴と公私混同のせいで解雇される。しかし、陰で有能な部下を地元の銀行に推薦する情の篤さがあったり、銀行の頭取に援助を約束される吸引力があったりという強烈な個性の持ち主です。 妻の方は、事実婚という形で幼い子どもを育てつつ、家計をやりくりし、目の代わりとして夫の研究を献身的に支える典型的な良妻賢母です。同じ女性として頭が下がるほどの頑張りと優しさに、こんな芯の強い女性になりたいと思わされます。(あんなあくの強い夫は嫌ですが)夫婦で力を合わせた邪馬台国探究がメインになるので、子どもたちの成長過程がほとんど出てきませんが、あの状況の中で、あれほどまっすぐないい子に育てたあたりも、人間性の高さをうかがわせます。 ただ、妻の視点で描かれているため、淡々と探究の日々がつづられ、物語性はあまり感じられませんでした。それほど自然にあの生活を受け入れた女性に敬意を感じますが、映画としては一度観たら十分かなという印象です。 また、邪馬台国探しの筋道が理論的に描かれるわけでもないので、歴史好きの方がその方向から楽しむこともできないかと思います。

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