大切なものを守るための戦い - ローレライの感想

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ローレライ

4.754.75
映像
4.75
脚本
4.75
キャスト
4.75
音楽
4.75
演出
4.75
感想数
2
観た人
2

大切なものを守るための戦い

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

終戦間際の日本海軍がドイツから手に入れた『ローレライ・システム』という新兵器を搭載した新型潜水艦を使い、原爆投下を阻止するために出撃するお話です。指揮官の絹見少佐は『腰ぬけ』と陰口をたたかれる、特攻攻撃反対者で、メンツにこだわらず撤退する戦法を取る人です。そんな彼が目にした『ローレライ・システム』の中枢は、ナチスにより特殊能力を開花された少女で、少佐は己の信念と任務の重大性で苦悩します。 さらに、原爆投下を阻止する任務だと思っていたが、新しい国を作るために古い体制を壊すことを目的とした大佐の陰謀の片棒を担がされていたことが明らかになります。クーデターが起こり、アメリカに『ローレライ』を引き渡し、原爆投下を待つことを強いられた時、寄せ集めだった乗組員たちは団結します。それは、艦内の式を取り戻した後、『命をかけて戦いに挑む』ことも『生きて大切なものを守る」ことも、同じくらい勇気のある行いだという少佐の考えのもと、離脱する者と原爆搭載機を阻止するために戦う者に別れた後も、決して崩れることはありません。逃げることを否定しない少佐の考え方は、とてもすごいことだと思います。 もちろん、戦争はどんな理由であれ、賛美されるべきではありません。それでも、戦うことが避けられないなら、『大切なものを守るため、自らの意志で戦い挑む』ことが大切だと伝えてくれるこの映画は、一見の価値ありです。 蛇足ですが、突然潜水艦の中に美少女が現れて戸惑う軍人たちの姿はなんだか微笑ましいです。そんな日常生活も手を抜かず描いているところも見どころかと思います。

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他のレビュアーの感想・評価

ローライ

ローレライは第二次世界大戦中の物語でありながら近未来を思わせる映画です。主役は役所広司、潜水艦の艦長でありなが特攻に反対して艦を降ろされ軍司令部の朝倉大佐の命令で3年ぶりの出撃となりました。艦長である役所広司の出航後搭乗員に対してのアナウンスには感動しました。’一人も死なせん’ これにはちょっと感動しました。得体のしれぬ特殊兵器に奇妙作戦、船の中では乗り組員ストレスが溜まって不協和音が高まっていたとき米敵艦に出くわし撃沈するためにいよいよローレライの登場となりました。潜水艦イ507は本来広島につづく原子爆弾投下の阻止にありました。本来はこの時点は秘匿行動をとるはずの命令でしたが搭載兵器の実態を把握するのにローレライを起動させる事になりました。そして乗組員はローレライの中枢部が人間であること知りました。ナチスドイツに人間改造された少女でした。少女してみればあまりにも苛酷な任務でした。しかしな...この感想を読む

4.54.5
  • なおゆきなおゆき
  • 64view
  • 756文字

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