あらすじとラストは理解できたけど、化け物達は必要??
高評価の作品らしい。 ゲームをやってないので、あまり細かいことは言えないですが、ゲームファンからすればうまく映画化したということで評価してるのかな。 個人的に、この映画が単純に面白いかという点で評価すると、うーんという感じですね。 まず怖いというシーンはほとんどありませんね。 看護婦の異形がいっぱいでてくるシーンは怖いというより、マイケルジャクソンのPVかと思いました。 まあ、そういうシーンよりも、サイレントヒル独特の世界観を楽しむ映画じゃないでしょうか。 簡単にあらすじを書きます。 現実世界とサイレントヒルの世界の2つがあり、普段は決して混ざり合うことがありません。 ただし、主人公の女性ローズの娘シャロンが、実はサイレントヒルの世界に住むアレッサの分身(アレッサが憎しみに心を支配されたときに切り離した善の部分)であり、このシャロンをサイレントヒルに連れていったことで、2つの世界を繋げる道を作ってしまい、ローズとシャロン、警官が迷い込んでしまったのです。 そもそもアレッサはサイレントヒルにいるオカルト教団の巫女ダリアの娘。 ダリアは邪神を降臨させて世界を破滅させようと企み、アレッサの身体に神を宿らせるのですが、儀式で火事となり、アレッサは火傷の身体で生かされることになりました。 アレッサの体内では神が成長し、いずれは生み出されるわけですが、それに抵抗したアレッサが、身体から魂を切り離して逃がしたわけです(シャロン)。 魂を切り離したため、神を生み出す身体として不完全になってしまった為、それを危惧したダリアがアレッサに呪術で苦痛を与えて、魂がもどるようにしました。 最初はシャロンを守るために耐えていたのですが、耐えられなくなってシャロンに助けを求めた為、今回ローズとシャロンはサイレントヒルにいくことになったわけです。 そこで、あーだこーだあって、最終的にはシャロンとアレッサが同化します。しかし、それが原因で、ローズとシャロンは現実世界に戻ることができなくなり、二度と夫のクリストファーとは会えません。 ということで、あらすじとラストは意味が分かるのですが、いかんせん異形がなぜあのような形態をしているのか、何のために襲ってくるのかという途中のシーンが意味不明でした。 そりゃゲームだからしょうがないよと言われればそれまでですが。 いずれにしても、『バイオハザード』のような科学色の濃いパニックホラーの方が個人的には好みです。それは、現実的に起こりうるから。 その点、本作は何の科学的作用もなく、宗教色の濃いファンタジーホラーですので、その非現実さがマイナスですね。 それと村でクリーチャーから身を守らなければならない時に、警告としてサイレンを鳴らすのは映画『サイレン』、『ヴィレッジ』なんかと同じですね。 というか、せっかくショーン・ビーン使ってるのに、全く活かせていないのが残念ですね。
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