グラウンドには何が埋まっているのか
グラウンドには銭が埋まっている、それが彼、凡田夏之介のポリシーである。 26歳にてプロ野球チーム、テンプターズの1軍に所属する彼の年収は1800万円。 一般人と比べれば高いものの、プロ野球選手としては低い方なのは言うまでもありません。 それでも高いお金をもらっているのだから良いのではないか、私も以前はそう考えていました。 しかし、この作品を読んでいるとどうやらそういうわけでもないようだ、ということが分かってきたのです。高いお金をもらって引退までプレイ出来る、というのは一部のスター選手にのみ許される条件。 凡田のようないつ首を切られてもおかしくないような選手にとってみれば、1800万円という年収は決して安心できる数字ではないのです。 だから彼は自らの生活のために、将来のために年収を下げられないよう、2軍に落とされないよう、クビにならないように頑張っているのです。 野球作品といえばもちろん野球で活躍することを主題においた作品が多いですが、プロの野球というものを現実的に解析した新しい野球漫画だと思います。
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