STEINS;GATE 哀心迷図のバベルのあらすじ・作品解説
STEINS;GATE哀心迷図のバベルは、2009年発売の人気ゲームソフト「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」から生まれた様々なスピンオフ作品の一つである。ゲームソフト「STEINS;GATE」は、5pb.から発売されたXbox 360用ゲームソフトであるが、大ヒットしたため2010年にはWindows版が発売されたほどである。また、2011年にアニメ化されたのを皮切りに、2013年の劇場版公開や幾度もの漫画化も行われている。 STEINS;GATE哀心迷図のバベルは、本編のゲームに登場する人気キャラクター牧瀬紅莉栖の視点から「STEINS;GATE」のストーリーを再構築したものとなっている。弱冠17歳にして天才脳科学者の呼び名を縦にする牧瀬紅莉栖は、中二病の大学生岡部らと共にタイムマシンを開発するのだが…。 本作は集英社のウルトラジャンプ誌に連載された後、全四巻のコミックスが刊行されている。
STEINS;GATE 哀心迷図のバベルの評価
STEINS;GATE 哀心迷図のバベルの感想
文句無しの外伝。
何と言っても高い画力・表現力。実はこの漫画家さんの漫画を読むのは初めてだったのですが、あっという間に高い画力と表現力に引き込まれました。STEINS;GATEは主人公やその仲間たちの運命への絶望と葛藤、その打破に軸をおいて漫画ですが、それらを余すことなく表現し尽くしている素晴らしい作画力であると思います。原作シュタゲファンには是非とも読んでほしい作品の裏側原作のSTEINS;GATEでは圧倒的悪者として描かれていたドクター中鉢。メインヒロインである紅莉栖の父親でありながら、よくできる娘への嫉妬からついには娘を刺してしまう「THE 外道」として描かれていますが、彼がどうしてそのような境地に至ってしまったのかについて綿密に描かれています。読めば読むほど、STEINS;GATE本編が切なくも哀しくも、後味が悪くも、救われたような気持ちにもなる。先述のとおり、紅莉栖の父・中鉢は本編ではとことん悪者として描かれていますが、本作は過去...この感想を読む