みんながいて、芽衣子がいて、きっとホントはそれだけでいいんだ。芽衣子さん、これからは2人で幸せになろう。
種田成男
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ソラニンは、原作・浅野いにおの漫画で、週刊ヤングサンデーにて2005年から2006年にかけて連載され、単行本としては全2巻が刊行されている。単行本の累計発行部数は50万部を突破している。コミックスのアカデミー賞と言われるアイズナー賞の日本部門の候補としても挙げられた。タイトルはアジカンのアルバム名とじゃがいもなどに含まれ、毒性のあるステロイドアルカイドにちなんでいる。2010年には宮崎あおい主演の実写映画が公開され、主題歌はアジカンが担当した。 井上芽衣子と種田成男は同棲する恋人で、ビリー、加藤とともにバンド活動をしていた。種田は芽衣子の訴えによりアルバイトをやめてバンド活動に本格的に熱を入れ始め、楽曲を制作する。各レコード会社にデモテープを送り、1社からオファーがあったが芽衣子はそれを断る。種田は再びバイトを始めるが、交通事故で他界してしまう。そして芽衣子は種田のギターを手にし、バンドを再開させるのだった。
物語ソラニンで描かれている場所や登場人物たちにリアリティがあり読みやすいと感じた。また、都合の良い展開というのもないのでドラマチックでありながら押し付けがましくもなく上手くまとまっていると感じた。2巻で完結という長さも良かった。これ以上、人生とは何かについて悩む描写が続いても飽きてしまうだろう。その後のバンド活動を軸に物語を展開させてもソラニンの良さが消えいてしまいそうな感じもするので終わり方も含め丁度良いと感じた。種田の死種田の死に関して、描写や流れはとても感情移入することができて良かったのだが、なぜ種田が死ななければならなかったのか理解することができなかった。芽衣子がバンドをするという後半の物語のために種田が死んだように感じてしまい、言葉足らずだったのではないかと感じた。若者の葛藤この漫画に限らず、映画や音楽なんかでもこういった若者の人生とは何か?幸せとは何か?理想と現実の葛藤とい...この感想を読む
初めての浅野いにお作品。人のススメで、というか。人はみんなこんな感じで、生きてる目的とか、将来の希望とか、夢とか、不安定なものを拠りどころにしながら生きているのだろうか。それはとてもこわいことだな、と思う。でも死ぬのはずるい。とてもずるいことだと思うんだよ! 残された人たちは、困るとか悲しいとかどころじゃない。もうどうしようもないしやるせない。それでも生きていくしかない。そういうものが、とてもうまいこと表現されてたなー、と。ある種、哲学的なものすら感じる作品だったな、と思う。映画はどんな感じだったんだろうちょっと気になる。人は生きてナンボだよなー。
よみがな:いのうえめいこ ニックネーム:芽衣子さん 性別:女 国籍:日本 住まい:種田と二人暮らし 物語上での目的:主人公の彼女 トラウマ:主人公の死 出身地:秋田県 勤務先:花屋 同棲相手:種田成男
よみがな:こたにあい
よみがな:たねだ なるお
種田成男
バンド活動をしていた種田。デモテープを送ったもののどこからもオファーはなく、彼女の芽衣子に別れを告げるが、その場は芽衣子と話し合い終わったが、その夜散歩に出かけた種田はそれから帰ってこなかった。数日後、電話で芽衣子に帰る連絡をしたときに、このセリフを芽衣子にまっすぐに伝えた。
小谷アイ
後輩の女の子になびきかけている彼氏に電話で放った一言
井上芽衣子
OLをはじめてから2年目の会社に馴染めない芽衣子が言ったセリフ