肉欲に溺れてわかったことは何か
やけくその泳太この漫画は、性欲のピークにある男子大学生が、彼女とはそういうことができなくて、結果浮気して別れてしまうというお話。タイトルの「溺れる花火」には、花火を通していろいろとイベントが起こっていることもあって、そう名付けられたんだと思う。それに、毎晩花火をぶっ放すことともかけているよね。泳太は、彼女の小秋とプラトニックな関係をずっと保ってきた。それは小秋が病気で入退院を繰り返す病弱な少女だったから。一線を越えることが彼氏と彼女じゃない。そういう部分じゃないところで、俺は小秋とつながっている。そう信じていた。でも、興味がないわけじゃない。小秋の病気が治ったら、いつかはそういうことができるかも。俺はきっとそれでいいはず。大好きな俺の彼女…そんな気持ちも、生身の女・夏澄に偶然触れた瞬間、今までくすぶってぐるぐる回っていたものが、ダムの決壊と共になだれ落ち、深く、深く堕ちていく。そこから...この感想を読む
3.53.5
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