サユリの評価
サユリの感想
心に強く焼きつく作品
雰囲気作りが秀逸一家が引っ越しした家はホラーハウスだった。というところから物語が動き出すのですが、ホラー映画にもある特有の仄暗い不気味さが滲み出る構図演出にいつも驚かされます。絵の好き嫌いは別れますが決して画力がないわけではなく、本当に作品の雰囲気に合っていて、これでこそホラーと思う作画です。ただ、少しグロテクス表現もあって怖かったりビックリしたりするので、苦手な方も多いかもしれません。混乱と絶望の中での祖母と主人公の掛け合いがすごい念願のマイホームを買った父、家が広くなったと喜んでいる子供たち。これから家族7人で楽しく暮らそうと思っていた矢先、家に棲みついた悪霊の仕業で父が亡くなり、姉が亡くなり、次々と家族が犠牲になっていき、最終的には主人公と祖母だけになってしまいます。最初みんなが生きていた時は少しとぼけたおばあさんだったのですが、家族が次々と謎の死を遂げていくので、これは異常だと思...この感想を読む
押切蓮介作品「サユリ」レビュー
この作品はなんと言えばいいんでしょうか...。ホラーなんですが、ホラー要素も含みながら感動物でもありますよね〜。幸せな家庭が日々、「サユリ」によって一人一人追い詰められ死んでいき...ある意味バッドエンド以外有り得るのか!?と思ってました。家族が死にゆく中で、霊感のあるお友達が助けてくれようとしますけど、結局その子も何も出来ず...。残されたのは則雄とボケたおばあちゃん...絶望ですよね〜。でも面白いのがおばあちゃんの豹変ぶり...(笑)あのおばあちゃんが急に正気を取り戻して霊をも負かすほど強くなりましたよね!あれには笑いました。特に「人間のっ 怨みも 強いとっ 思い知らせる!!」(一味唐辛子的なものをかける)「ボフォ」(吹き出す)のところはシリアスなシーンなのに笑っちゃいました...。押切蓮介さんの作品ってこんな風にシリアスなとこにギャグ要素入ってるので好きなんです(笑)何か全身全霊をかけて笑わせにきてる感じがし...この感想を読む