ツ、イ、ラ、クの評価
ツ、イ、ラ、クについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ツ、イ、ラ、クの感想
大抵のことは時間が解決してくれる…かな?
恋とは墜ちるものらしいこの小説は、主人公隼子の小学生時代から、社会人になるまでを描いた贅沢な小説である。私は、物語の中になぞを残す終わり方が大嫌い。この後、主人公はどうしたでしょうか?それの答えはあなたの心の中にあります…なーんていうあいまいな終わり方が許せないタイプなの。読者に丸投げしないでほしいと本を読むときに常々思っている。その点、この物語は合格である。明らかにこのラストの後の展開が予想できるから。ひゅるるる~ストーン!!これは、恋に墜ちた音。「落ちる」でも「堕ちる」でもなく姫野カオルコさんは「墜ちる」を使っている。まさに撃墜された感じかしら。再び巡り合った隼子と河村先生にはもうなにも障害がないの。このあとのハッピーエンドは確実でしょう。もう、誰にも邪魔されないで恋を堪能すればいいさ。でも、私自身は恋をしたことはあるけれど、墜ちたことはなく現在に至っている。恋に墜ちる瞬間を味わっ...この感想を読む