イニシエーション・ラブの感想一覧
乾 くるみによる小説「イニシエーション・ラブ」についての感想が5件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
悲しいどんでん返し
どんでん返しがすごい、とだけ聞いて手に取って。読み始めたものの、これと言って面白味がなく。このまま終わるのか? と。そしたらもう最後のページになってのどんでん返し。こういうことかー! 騙されたー!! ってなった。それにしても、面白いかというと別の話だなって思ってしまった。最初から最後まで、主人公というか一人称の彼にどうも好感が持てない。話自体よくある感じで面白くない。なぜかひと昔前の舞台設定。読んでいる間の時間が楽しめないっていうのはどうなんだろう。で、騙されたあとの後味もよろしくない(汗)。これに関しては狙ってやってるのかな、と思うけど、それにしても、このどんでん返しのために一冊まるまる読む必要あったのかな。多分好みの問題だと思う。
やり手な女!!!
最後の1行で話がガラリと変わる!!という言葉が帯に書いてあり、どんなラブストーリーなんだろう。と思い拝見致しました。最後の1行までいく前に、もしかして~。と薄々気づく箇所は何箇所かありましたが、結局は“マユ”がやり手な女であり、ずるい女であるという事ですね。もともと、鈴木 夕樹なのに、なんで“たっくん”なんだよーと思っていたけれど、読んでいくうちに『なるほどねー』と、たっくんの真実がわかります。純粋な夕樹のほうのたっくんが、哀れでしかたないです。 そして、そのたっくんの真実がわかったあと、あの時のマユの発言はそういうことだったのかー!などと、また違った視点で読み返すとまた楽しいかもしれません。ただ、なんか純愛小説かなーと思って読み始めたので、ガッカリしました。
なるほど!そうきたか。。
『最後の大どんでん返し』この作品に関しては、この言葉が売り文句になっていた。どうやら、物凄いどんでん返しが待っているらしい。期待半分で、手にとってみた。読了後、なんとも言えない気持ちに。騙されたような、してやられたような、でも見解は合っていて・・・。普通に0から100まで、順番に読み進んだつもりだったのに気づけばマイナスが付いていた。・・・あれ?まんまと、そのまま二周目に突入。以後、ウンウン、と頷きながら、今度こそ順番に・・・でもやっぱり、待っていたのはどんでん返しでした。作者の構成の意図が分かったからこそ、真の意味でどんでん返されたような。賛否分かれそうな作品だとは思うけど、個人的には一度読んでみて、良かったと思う。
予想できる展開
イニシエーション・ラブは友人からおすすめされて読んだ本です。帯に王様のブランチで紹介されたと書いてあり、期待して読み始めました。とにかく最後のにどんでん返しがあるとか。本当にそれだけのために読みましたが、途中が非常に苦痛でした。物語の盛り上がりも得に感じられず、普通すぎる恋愛小説でした。最後の展開も正直途中で気づいていましたのでまるで驚かなかったです。結果、あまりおすすめできません。しかし作者の文章力は感じられました。すらすら読める文章でした。そうじゃなかったら最後まで読めなかったと思います。ミステリ小説にハラハラドキドキを求めている人なら止めた方がいいでしょう。
こんな恋愛、どこにでもあ…ったらどうしよう。
出会いもほのぼの。付き合いもほのぼの。せっかく巡り合えた相手を、大切にしたいと思う心。お互いを思い遣ったりプレゼントを考えたりデートしたり。恋愛ってね。いいですよね。…なんてな!!とりあえず、性別は問いませんので、未読の人はとにかく読んでみて下さい。なんだー普通の恋愛話かよーなんだよー。とか文句垂れながらでもいいから最後まで。とにかく最後まで! 話はそれからだ!どうしても読み続けるのめんどくさい? わからんでもないです。ならば、もう一つ助言させていただきますね。何もかもが伏線です。大事なことなのでもう一度だけ。何もかもが! 伏線です! 本当です!以上!