昭和元禄落語心中のあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,136件

昭和元禄落語心中

4.254.25
画力
3.25
ストーリー
4.00
キャラクター
4.50
設定
4.50
演出
4.25
感想数
2
読んだ人
4

昭和元禄落語心中の評価

総合評価
4.254.25
(2件)
画力
3.253.25
ストーリー
4.004.00
キャラクター
4.504.50
設定
4.504.50
演出
4.254.25

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昭和元禄落語心中の感想

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与太郎がかわいすぎる物語

一途に慕う弟子の思いが師匠の運命をも動かす雑誌ではすでに連載が完結していますが、物語の全てを見た上で、あらためて一巻目から読み返すと、八代目有楽亭八雲と、与太郎こと三代目助六の出会いが、彼らを取り囲む全ての人々にとって、いかに大きな意味を持っていたのかが、分かってくる気がします。もしも与太郎が刑務所を出てすぐに八雲のもとに押しかけなかったら、八雲はもっと早い時期に、落語界の未来を道連れにして、亡くなってしまっていたのかもしれません。また、若くして死んだ助六の娘である小夏は、育ての親である八雲に対する愛憎入り交じった思いを持てあまし、自分の居場所を見つけられないまま、薄暗い人生を歩むことになっていたかもしれません。さらには、三途の川の手前で、ニートともフリーターともつかない暮らし(?)をしている、二代目助六と、その妻のみよ吉も、未来永劫、救われないままだったかもしれません。与太郎は、不幸な...この感想を読む

4.54.5
  • sodakkisodakki
  • 283view
  • 1665文字
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落語と共に死にたい男と落語と共に生きたい男たち。

落語と聞くと、まず何を思い浮かべるだろうか。堅っくるしそう、古くさい、そもそも落語って何?と若者を中心にそう思っている人も少なくないのではないだろうか。実は私自身そう思っていた。この漫画を読むまでは。しかしいざこの世界に触れてみると堅っくるしさとは無縁で、人情溢れる暖かい世界が広がっていた。少しくらいの失敗なら笑い飛ばしてくれる、女には少し理解しがたい馬鹿馬鹿しさを楽しむ男の世界だった。そんな世界を舞台にした漫画なのだが私には一つ理解できない人がいる。それは第二の主人公とも言える八代目八雲である。作中では彼は自分の死とともに落語を道連れにしたいという姿勢を崩さない。だから与太郎以外の弟子は取らなかったし、自分の芸を後世に残すことを頑なに嫌がる。しかし彼は落語が嫌いなのかというとそうではない。若かりし頃には落語を楽しんでいるように見える描写もあるし、晩年の現在では身体の自由が効かなくなり...この感想を読む

4.04.0
  • しのちゃんママしのちゃんママ
  • 70view
  • 829文字

昭和元禄落語心中の登場キャラクター

与太郎

よみがな:よたろう ニックネーム:与太 年齢(作品時):22歳 性別:男 性格:単純 特徴:背中に鯉金の入れ墨 家族:妻;小夏 息子;信之助 前職:やくざ 襲名:三代目 有楽亭助六 芸風:完全に落語の登場人物になる

菊比古

よみがな:きくひこ ニックネーム:菊さん・坊(ボン) 性別:男 住まい:向島 性格:生真面目 特徴:右足が不自由 トラウマ:親友の助六夫妻の事故死 好きなこと:芸事 襲名:八代目柳楽 得意な噺:艶笑噺・廚噺・怪談

初太郎

よみがな:はつたろう ニックネーム:信さん 性別:男 性格:明るい ポリシー:世の中に合わせて落語も変化すべき 好きな食べ物:酒 家族:妻:百合絵 娘:小夏 欠点:金使いが荒い 襲名:二代目 有楽亭助六 芸風:全てが助六

昭和元禄落語心中の名言

親も説得できねェもんが お客に何を聞かそうてェんです

菊比古

落語の親子界の際、人気がうなぎ上りの菊比古の前に弟子入りしたい若者が現れる。師匠八雲の前で。師匠に恥をかかせたことでこの言葉を言ったと伝えたが本心は、まっとうな若者が芸人なんて下賤な商売・あぶくのような商売に踏み込んでほしくなかったから。幼いころから共に競い合った助六が、落語をやめ襲名も放棄、芸のため別れを告げた女と子もできる。自分のような目にあわせたくなかったのかもしれない。

いいか それは自惚れってエんだ お客の期待を信じてねえんだからな お客様が一人でも期待を寄せてくださってんならそれを頭ごなしに否定しなさんな

与太郎

杮落とし公演の初席前の口上開口一番という大役を任された信之介は大きな不安に襲われる。そこへ父である九代目八雲が息子に自信を持たせるため声を掛ける場面。

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