二十四の瞳の評価
二十四の瞳についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
二十四の瞳の感想
決してハッピーエンドではないけど
戦前の瀬戸内海の寒村の学校へ赴任した女性教師、大石先生。小柄だから「小石先生」と呼ばれていました。とても元気で、新しい考え方の大石先生は大人には煙たがられるものの、生徒には大人気でした。しかし世の中に不穏な空気が立ち込めだすと、先生と生徒は少しずつバラバラになっていきます。戦後大石先生が教壇に戻り、生徒たちと再会するも、戦争で失明した生徒、戦争や病気で亡くなった生徒もいました。物語の最初の田舎の学校の雰囲気とは明らかに変わっています。しかし貧困や戦争のために、苦難の人生を余儀なくされた生徒たちと大石先生の絆の深さは読んでいて本当に感動しました。