時をかける少女の評価
時をかける少女についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
時をかける少女の感想
現在にも通じるSF作品を堪能
タイムトラベルの面白さがギュッと詰まっている筒井康隆氏が書き上げたSF小説、1965年に連載が開始されました。今から、50年前に描いた作品とは思えないほどの斬新なストーリーで描かれ、タイムトラベルというテーマの中で、未来人が登場する斬新なストーリー展開となっています。主人公の和子が、時間を超えて過去に戻ってしまうタイムトラベルに対して、最初は飲み込めませんが、徐々に物語の世界へ引き込まれていきます。その中で、考えさせられたのが、過去に戻った時には、何を目安に過去を知るのだろうかと言う事です。和子は、自分のノートを見て、今の日付を確認していきます。不思議な物で、時間が過ぎるのは目に見えません。確認できるのは、生きている物だけなのだと、時間の流れの不思議さを感じさせます。物語の中で理科室にいた人物が誰だったのか?が、読者には気になる所ですが、その方法として、過去に戻って誰が来るのかを確認する方法...この感想を読む