動物のお医者さんの感想一覧
漫画「動物のお医者さん」についての感想が6件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
元祖ドクトル・コメディ
その名は“チョビ”!この名前、自分のペットに付けちゃった人は正直に手を挙げなさい(^O^)/ハーイ! たはは…それほどブームだったんですよねぇ。ホントに楽しい作品でしたよ。農業大学の『もやしもん』に農業高校の『銀の匙』、これらの作品は果たして、動物のお医者さんなくして描かれてたでしょうか?佐々木倫子作品の登場人物は一風変わっています。非常に醒めた性格で、真顔で実に変なことをやってしまう。結構な毒舌を吐いているんですが、ギリギリ下品にならない、ある種絶妙な一線に留まっているんですよ。当時の担当者により『動物のお医者さん』というお題のみを与えられ、困り果てた佐々木氏が、動物ネタを掲載誌を通して、広く読者から公募したのが事の始まりだったようですね。それによって確立されたスタイルは佐々木氏に合っていたようで、以降、独特のコメディ作品を発表されることになります。年齢性別問わずファン層が厚く、シベリアン...この感想を読む
獣医学部をクローズアップしたほんわか漫画
獣医学部の日常漫画、大学生や農学部出身者は共感度UP?「動物のお医者さん」は獣医学部の学生ハムテルと愉快な仲間達の織り成す大学生の日常系漫画である…のだが、日常風景の描写がどことなく間が抜けており、全体としてのほほんとしている。連載当時の漫画はこんな雰囲気の作品が多かったのだろうか。バブルの頃の漫画だからか、登場人物たちの服装が派手だったりする。読む方には時代の流れを違う意味で感じたりもする。まぁ一番派手な格好をしているのは漆原教授なのだが。他にもバブルの頃は10社面接を受けるまでもなく就職出来たのだろうか?今なら転職で「自分の年齢分くらいの数は受けましょう」なんて言われることもあるようだが。今の時代ならウナギもおごれないだろうし、フロッピーを見せても若い人には分からないだろうし。個人的には漆原教授のアフリカネタで単行本一冊分の話が出来そうな気がするが…。ちなみにアフリカで相手を呪う行...この感想を読む
獣医学部の学生や教授たちのドタバタ劇が面白い
動物のお医者さんは獣医学部の学生や教授たちの日々を描いたマンガです。主人公は西根公輝、通称ハムテルです。性格はおっとりとしていて温厚である意味ではぼんやりとしていて、父親がピアニストで母親がオペラ歌手で海外に在住していて、祖母と共に日本の一軒家で暮らしています。一番の友人は、二階堂昭夫です。常にハムテルと共にいる存在で、物語の開始時点から登場していて、ハムテルと同じ大学の獣医学部に進学しましたが、ネズミが苦手です。H大学獣医学部で出会った学生、菱沼聖子にひとめぼれをしますが、彼女がネズミをいとおしそうに握りしめている姿を見て、冷めました。菱沼さんは、動作が鈍くてしゃべり方のゆっくりとした少しだけ変わった女性です。血液が大好きで、血液検査でペタペタと作業するのは至福の時間です。菱沼さんの在籍している講座を受け持っているのは、菅原教授です。とても几帳面な性格をしていて、馬が大好きでほんのちょ...この感想を読む
何回読んでも飽きない!
犬を飼ったことがある人ならみんなそうそうと思うはず!飼い犬を枕にして読みたくなる一冊です。この本を読めばだいたいの動物の喋ってることがわかる気がします 笑 うちのがネズミを捕まえて嬉しそうに飛び跳ねてる時なんか「俺はやったぜ」が聞こえてきたような••笑巻数を重ねるごとに主人公のハムテルや二階堂たちも大人に成長していく姿も見ものです。あんなに個性豊かなメンバーたちととともに学生生活が送れたらちょっとやそっとのハプニングには動じなくなることでしょう。頼もしい獣医さんになりそうです!この漫画の良いところはやっぱ動物ってわがままですよ!まぁ人間もわがままなんだけどね!だからお世話することってすごく大変なんだよ!っていう所が前面に出出るところだと私は思っています。ある意味、動物をお世話する大変さがわかり、「動物を育てる」ことの本質がわかるのかもしれません。獣医ドラマで見かける動物の命とは?動物も人...この感想を読む
かわいすぎるチョビチョビ
シュールなやりとりって感じですが、その中にそれぞれの天然加減が絶妙にからんでいて面白いです! 私はとにかく、チョビが怖い顔をして「タッタッタッタッ」ってのんきに走る姿がツボで、一人でキュンキュンしていました。 内容は、獣医さんを目指す学生たちの物語ですが、すごくリアルで動物のことも勉強になるかも?! しかし、動物よりも人間のキャラが立ちすぎて、時々何の漫画かを忘れそうになります(笑) 恋愛要素が全くない中、これだけひきつけられる漫画も珍しいなと思いますが、主人公のハムテ ルよりも、(日本人です)その周りの人たちが面白すぎて、菱沼さんとか漆原教授とか存在が卑怯 というかハチャメチャな人格の人たちばかりですが、悔しいことに爆笑です。 一発ドカンではなく、じわじわ来ます。 これだけ見ると、やはり何を目的とした漫画かわからなくなりますが(笑)、 とにかく面白いので、四の五の言わず読んでみてほしい一冊...この感想を読む
あくまでも動物
もうとにかく、可愛くて個性的な動物にばかり目が行ってしまう。しかも”動物のセリフ”がちゃんとある。これは、もう動物が好きな人にとってはたまらないかも。人によっては、擬人化しているようでイヤだという意見も出そうではあります。でも、ほんのチョットぼそっと喋っているだけなのになんともピッタリくるセリフばかりなので、ハマること間違いないです。登場人物も、名前から呼び名まで個性的な人ばかり。実在する大学に似せて書かれているところもあり、わかる人にはドコの大学を舞台にしているか一目瞭然だと思います。有名な俳優さん、女優さんが出演してドラマ化されたこともあります。動物たちも、とてもリアルな感じで描かれています。ホッと一息ついて、ほんわかしたい時にオススメです。