ふしぎな図書館の評価
ふしぎな図書館についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ふしぎな図書館の感想
「カンガルー日和」からのスピンオフ? 完全新作ではありません、ご注意を
「カンガルー日和」に収録された「図書館奇譚」を改稿し、一冊にした本です。なので、新刊として発行されていますが、「カンガルー日和」を読んだ方には、内容的には既知のものとなります。出版社からの勧めがあったのか、作者が特にこの話を気にいっているのか、詳細は不明ですが、こういった形の出版は私個人としてはあまり歓迎できず、買いましたが、ここまでする必要あったのかな…という感想が残りました。佐々木マキさんの新たに描き下ろされたイラストがふんだんに入っていてそれは楽しいし、羊男の作る料理やドーナツの話は好きだし、「オスマン=トルコ帝国の税官吏」についてのヘンな話もいいんですが…こういう焼き直しのような仕事は、できればやらないでほしいなあ、と思います。