めくらやなぎと眠る女の評価
めくらやなぎと眠る女についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
めくらやなぎと眠る女の感想
好き嫌いが分かれる作品だと思う
村上春樹の短編集。文体が独特なので苦手な人も多いかもしれない。私も正直、言ってあまり好きではない。文体は気にならないが、キャラクターの行動が、なんでもかんでもおしゃれに気取りすぎだし自己中心的だと思う。たとえば、浮気を「感応に近い状態」として、家庭を捨ててギリシャに行ってしまう話など、自己中心的すぎる。ワインかビール、コーヒーを飲んで、どうでもいい話をおしゃれな口調で気取って語るようなキャラクターに感情移入はできないし、だからといって憧れるわけでもない。私は冷めた目でじとっと見てしまう。話がSF的でなければないほど、どういう風な心持ちでよめばいいかわからなくなってくる。