鬼灯の冷徹の感想一覧
漫画「鬼灯の冷徹」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
他にない地獄漫画
地獄が出てくる漫画は他にもあるものの、ここまで地獄にフォーカスして特化した漫画は他にはありません!漫画ながらも設定がしっかりしていて、読んでいて「へ~そうなんだ」とついつい感心してしまう事も多々ありますし、読んでいてタメになります。一見すると怖いイメージやホラーなのかな?と思われてしまうかもしれないものの、大間違い!ギャクやコメディー要素も沢山入っているので、楽しく読み続ける事は出来、1話完結型で読みやすいのも嬉しい。そして何より作品の魅力を上げているのが「魅力的過ぎるキャラクター」達。主役の鬼灯さんの「鬼」ならではの厳しさは見ていて痛快。「よそはよそ!うちはうち!!」「鬼たるもの慈悲なんてもたないっ!」「小さな命って何だ全部そうでしょ。むしろでっかい命ってあんのか!?」思わず「そうだね!」と言いたくなる名せりふは見ものです。女大好きハクタクさんの外道っぷりも素敵すぎます。「僕は女のコに...この感想を読む
設定が面白い
人は亡くなったその後にあの世に行きます。あの世に行った後に行いが悪ければ地獄で閻魔大王に地獄に落とされる…のが普通の感覚ですが、あの世に住んでる住人にとっては、地獄=公務員!!地獄に就職が出来ると安泰だったり、常に新しい地獄の案を練ったり!!地獄にもアイドルがいたり!! 天国にはショッピングモール、飲み屋街、桃太郎が薬屋さんに就職したり!!地獄も天国も日々亡くなった人の受け入れで大忙し!!な様子を閻魔大王の補佐官がシュールに対応しているのが面白いです。妖怪、昔話の主人公やわき役など絵が凝っていて素敵です。中国の神獣はくたくと地獄の補佐官鬼灯のお騒がせバトル、花咲か爺さんの「ここ掘れワンワン」のポチと桃太郎のお供に着いた犬(名前はシロで食いしん坊の設定がまた面白い♪)の犬バトル、カチカチ山のウサギの狸への異常な怒りの執念などなど作者ならではの解析と視点もシュールに笑えます。妖怪、昔話などが多いですが作...この感想を読む
ギャグテイストが面白い
頼りない閻魔大王様の代わりにせっせこ働く鬼灯さんにいまいち覇気が見られませんが、地獄とても忙しくて大変です。天国から人手不足の連絡って、どんだけーって突っ込みたくもなるし、桃太郎が地獄にきてるとかユニークすぎました。しかも貞子がワンセグから逃げるって聞いた時にはもう笑うしかないって。でも中の方たちは必死なんで、そこもまた面白い(笑)閻魔大王が上司のはずなのに、上司らしからぬって感じで鬼灯さんに殴られてて可愛いです。嫌いな奴と似てると言われた時の怒りようがすごかったですし、性悪具合がやっぱり地獄なんだなーって思わせます。サタンが視察にきたときも閻魔さんの扱いが酷くて、鬼灯さんが間違って秘薬作りの巻物に「サタンを干したもの」って書いていたのをみて逃げるあたり、鬼灯さんが最強なのが見て取れます。この巻しか読んでないのですが、すごく続が読みたくなった一冊でした。
これはいい!
表紙が珍しい感じでかっこいいなーと思っていましたが、内容もなかなかいい。いわゆるギャグ漫画のたぐいに入るんでしょうか、1話簡潔なのでテンポよく読めるのであっという間に最後のページまでいってしまいました。主人公の鬼灯さんは鬼畜な感じの地獄の官房長官(自称)なんですが、実は閻魔大王を転がしてみたり本当にネタがつきないです。また、歴史上の人物やら妖怪やら昔話の登場人物が見事に絡んできたりして歴史全般好きな人間として、ついついくすっと笑ってしまいます。要所要所に現代のネタも入ってきますがその辺りも絶妙…。鬼灯さん、細身で黒髪なところが個人的にはツボです。