姥ざかりの評価
姥ざかりについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
姥ざかりの感想
これこそアンチエイジング
初めて読んだのはまだ20代で、老後なんて考えもしない年代だったがそれでも妙に納得してしまえるくらい面白かった。老婦人、イコール子供や孫に夢中で好きなものはなんでも和風、なんてはずがないということに「それはそうだわ。」とうなずいてしまう。お洒落で活動的で、ひょっとすると今の草食系男子よりもたくましい歌子さんの痛快さと魅力の源はやっぱりその行動力と色あせない好奇心といえるだろうと思う。戦争をくぐりぬけ、本当のサバイバルを経験してきた年代は、どこの国でも一番タフだったりするものだけれど、歌子さんのいいところは、タフなのに乙女心を忘れてはいないところでもある。自分の老後の姿のお手本にしたいキャラクターだ。