下町不思議町物語の評価
下町不思議町物語についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
下町不思議町物語の感想
子供にも大人にも読んで欲しい。
香月日輪さんの書く本には人間関係について考えさせられるものが多いですが本作もそんな感じで親子について考える1冊だと思います。主人公の直之は駆け落ちした両親が離婚してしまったため大阪から東京へ引越してきました。クラスのいじめっ子のケンカをかってしまうような元気な子供です。それでも厳しい祖母、言葉の違い、母親の不在などから父親が家に帰るまでの時間を持て余してしまっていたところ必要な人にしか巡り会えない不思議町に迷い込み師匠と出会い成長していく、というお話。大阪弁の主人公と師匠の掛け合いが面白く、長くもないのでサラっと楽しく読めます。子供は楽しく面白く、大人は楽しいけれど考えることもあるという親子で楽しめる本だと思います。