発光地帯の評価
発光地帯についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
発光地帯の感想
自由律・不定形・新しい形…のエッセイです。
この著者の本を読むのは、これでたぶん3冊目。だんだんこの、自由律で不定型で、新しい形のエッセイにも慣れてきました。この本は、「食のエッセイでゆこうね」と書かれた物らしいのですが、スパゲティ(主にペペロンチーノ)と、ウインナーと卵を主に食べている著者は、食に関心が薄く、ほとんどの話題は違う物、日常生活に関するものでした。キラキラした言葉だけを紡いでいるので、内容がギューーっと濃縮され、ほかの人のエッセイを読むより、体力使うのに、なんとなく好きになってきました。時たま現れる、キラッとした言葉に、ウワァと驚いて、しみじみするのが、心地良いのかもしれない。例えば、「世界なんかわたしとあなたでやめればいい」に出てくるご夫婦の、旦那さんの表情の描写のように。