映画篇の評価
映画篇についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
映画篇の感想
映画好きにぴったりの物語
面白かったーーー!全部で5つの話が収められていて、それぞれがほんの少しつながっている、という構成。同じ作者・金城一紀さんの小説「対話篇」ともつながっていたので併せて読むといいと思う。どの話も読み応えがあってとても良かったけれど、最後の「愛の泉」がピカイチだった!家族皆の心の支えみたいな存在のおばあちゃんを喜ばせるために、「ローマの休日」の上映会を開こう、というお話。簡単に手に入れた物は簡単に失われてしまうということ、大事なことを成し遂げたい時は最後まで気を抜いてはいけないということ、泣いていないで闘わなくてはいけない時があるということ、でもそれは周りの助けを借りても良いということ、etc.etc.たくさんのメッセージが込められたお話だったと思う。良かった!この本に出て来た映画逐一観たい。