東京島のあらすじ・作品解説
桐生夏生の1945~1950年に起こった「アナタハン女王事件」をベースとした谷崎潤一郎賞受賞作である同名小説の映画化作品で、無人島に辿り着いた数十人の男たちがたった1人の女に翻弄されるサバイバルを描いた、2010年に公開された日本映画。監督は「忘れられぬ人々」「あれから」の篠崎誠。脚本は「重力ピエロ」「プリンセストヨトミ」の相沢友子。 クルーザーで世界一周に旅立った清子と夫は、3日目に遭難し無人島に漂着する。そこに16人のフリーターが流れ着き、夫は謎の転落死を遂げ、彼女はフリーターを牛耳るカスカベの情婦となる。その後、新たに6人の中国人が流れ着き、カスカベは殺害され、日本人グループに疎外されていたワタナベは、中国人グループに接触する。一方、くじ引きで清子の夫がGMと決まり…。 清子を「感染」「ぐるりのこと。」の木村多江、夫隆を鶴見辰吾、ワタナベを窪塚洋介、GM/ユタカ/森軍司を福士誠治、カスカベを山口龍人、マンタを染谷将太、ヤンをテイ龍進が演じている。他に柄本佑、木村了、清水優など。
東京島の評価
東京島の感想
孤島でのサバイバルが好きであれば、『蠅の王』を観てください
ある夫婦が太平洋の無人島に漂着し、そこに更に日本人16人と密航に失敗した16人の中国人(全員男)が漂着し、女1人と男23人の奇妙な生活が始まります。そして次第に1人の女性を争うようになる。昔アナタハンの女王事件というのがありましが、これがモデルになっています。1945年~1950年、南洋興発株式会社社員の妻「比嘉和子」と同社社員の男性上司、帝国陸海軍の軍人・軍属31人の計32人の男がこの孤島で生活を送っていましたが、次第に島内唯一の女性である比嘉を奪いあうようになり、サバイバルが勃発した実在の事件です。結局、女性と19人の男が助かり、13人の男が死亡もしくは行方不明となったそうです。ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』も孤島でのサバイバルがテーマですが、追い込まれた時の人間の弱さが良く表現されていますよね。子供たちが次第に豹変していく恐怖は圧巻でした。本作はまあ『蠅の王』に全く及ばない。...この感想を読む
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