女であることが辛いなら、女なんてやめてしまえばいい
ジョージ・ファルコナー
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登場シーンで若い頃から相当ちやほやされていたことがわかるチャーリーは自分が暇だからって、主人公が朝出かける準備をしていることをわかっていながら電話をずっとコールし続けている。そのあとの主人公の「こんな早い時間に電話をかけてくるのは君くらいだよ」という嫌味もどこ吹く風の「そんなに早い時間だったかしら」の返しもお手の物で、チャーリーの人生でこの手のやりとりが何万回も行われてきただろうと推測される。そうでなければ、そもそも忙しい時間帯に緊急でもない電話を掛けられないし、ましてやベッドの上であぐらをかきながらタバコを吸うという超リラックス状態からの長コールなんてできない。そして、電話を切った後にうまそうにタバコを吸うところはそれだけで、「やっぱり私のこと好きなのね、やっぱり私っていい女なんだわ」という心の声が聞こえてくる。さすがジュリアン・ムーア、さすがアカデミー賞女優。ただの確認の電話をも駆...この感想を読む
主役のジョージ役を演じたコリン・ファースがとてもよかったです。神経質で孤独に捕らわれ、交通事故で亡くした恋人の死から立ち直れず、自殺をしようとした1日の話です。しかしかつての異性の恋人のチャーリーや、生徒のケニー、買い物に行って偶然知り合って他愛のない話をしただけのカルロスと、あんまりパッとしないようでやたらとモテるのが、ちょっと笑ってしまいました。コリン・ファースは本当にスーツがよく似合います。英国紳士の見本のような俳優だと思います。そしてチャーリー役のジュリアン・ムーアの演技の幅の広さには毎回驚かされます。どんな役でもできるんですよねぇ、本当にすごい女優です。
ファッションデザイナーである トム・フォードが監督を務める大変スタイリッシュな映像になっており、さすがファッションデザイナー。映像自体も美しく芸術的に仕上がっているって思いました。内容的に言うと1962年ホモの大学教授は恋人が事故で死んで、生きているのが詰まらなくなり、自殺を考え、でもその日に、かつての女性の恋人から連絡がある。その連絡によって自分自身のみの周りにはまだまだ良い事があるじゃないか、遺書も書いたけれど死ぬ事は無いんじゃないかと、心は前向きになってくる。不幸なことが起こったとしても全部が全部そのあとの人生も不幸に染まっていってしまうのではなくって最近起きたのは不幸の出来事だけど。気持ちを切り替えて、よーし、まだいけるかな、人生はこれからだと気持ちを切り替え生きていくのだが・・・まさか最終的に心筋梗塞で心苦しく死んでしまうとは・・・なんともいえない。無駄ではないんだけど、何事も気...この感想を読む
ジョージ・ファルコナー
離婚し、子供たちからも見捨てられている女友達(元恋人)に、愚痴ばかりいわず再挑戦白と促すシーン